それでは次に、実際にどのようにしてブラックオパールを採掘しているのかをお話していきましょう。
現代の採掘は、発見当時に比べ、機械類を使ってより洗練されたものになってきてはいます。しかし、実際にオパールを探り当てていくのはいまだに人間の勘と、手作業で行なわれています。上の写真はオープンカットと呼ばれる露天掘りの鉱山の様子です。現在では、このような露天掘りで良質のオパールが採掘されることはほとんどありません。
ここぞと思う場所に、竪穴を掘って行きます。この際、あまり深く(20m以上)は掘りません。20m以上の深い地層には良質のオパールは少ないとされています(20mより深い場所にあるオパールは水分を多く含んでいるため、割れやすい)。
竪穴が目的の深さまで掘れたら、つぎはオパールの原石を求めて横に掘り進んでいきます。
ホワイトオパールのように層になって形成されている事の少ないブラックオパールは、目を凝らして、見逃さないよう細心の注意が必要です。有望な地層に行き当たったら、後は手作業です。
通常は粘土層や砂岩の中にあるノビーあるいはシームを探していきます。
上の写真の黒く見えるところがブラックシームです。運が良ければ宝石になりうる原石が見つかります。
ですが、一般的に、この写真のようなシームからは上質の原石は見つかりません。