ボルダーオパールの採掘は、まずボルダーと呼ばれるオパールを内包している可能性のある岩を探すことから始まります。
周囲の地層や断層の位置など、様々な情報と勘を頼りに、まずは垂直にボーリングすることで試掘を行います。このボーリングによってオパールが発見されると、その深さまで掘り進み、いよいよ採掘の始まりです。
左の写真の白い矢印の部分に、右の写真のようなボルダーの層があります。岩が横一列に層になって埋まっているのがわかります。
重機を使って、このボルダー層の部分を掘り出します。ボルダー層の上部は、とてももろい粘土層や砂泥層ですので、崩落事故が起きないよう、慎重に作業を進める必要があります。
オパールが露出していることはまれです。そのため掘り出されたボルダーをひとつひとつ、ハンマーで割りながらオパールの有無を確認していきます。
オパールを含んだボルダーはキャンプへ運ばれ、鋸で切り出していきます。オパールの品質を確認し、宝石となるもの、置物やアクセサリーとなるもの、そしてそのまま放置されるものに分類されます。
1日に数トンから数十トンの土砂を崩し、掘り返しても、実際に宝石となるオパールはとても少なく、とても小さいのが現状です。
こうして採掘され、研磨する価値があると判断された原石は、次に研磨師のもとに運ばれ、世界中の人たちの目を楽しませる宝石へと生まれ変わります。