以前オーストラリア産の天然オパールと貼り合せオパールを、電子レンジに入れる実験をご紹介しました。
その結果、オーストラリア産天然オパールには、なんら影響がないことが分かりました。
それでは、ハイドロフェンという性質を持ち、環境の影響を受けやすいエチオピア産オパールはどうでしょう?
実験してみましょう
今回の実験に使うのは、
ホンノリ染まったエチオピア産オパールと
対照としてオーストラリア産ホワイトオパール
ふたつのオパールを小皿にのせて、
電子レンジで3分間加熱してみます。
それでは、スタート!
まわるオパールたち。
1分を過ぎた頃、妙な臭いが漂いはじめました。以前のトリプレットオパールとは、ちょっと違う臭い???
3分経過、終了。。。
さてさて、オパールはどうなったのか?
それでは、結果を見てみましょう。
オーストラリア産には、以前の実験と同様、変化は見られません。
一方のエチオピア産は、
明らかに、全体に大きな亀裂が走っています。そして色合いも変化しているよう。
左が実験前、そして右が電子レンジ加熱後。心なしか、食紅の色が抜けて、斑がより鮮明に見えています。
結論。エチオピア産オパールを3分間、電子レンジで加熱したところ、粉々にはなりませんでしたが、ひび割れを起こしてしまいました。そして加熱することにより、染まっていた食紅が若干抜けたようでした。これはおそらく、食紅の成分が沸騰し蒸発したのでしょう。あの臭いはその食紅の臭いだったのかもしれません。
さて、これまでの実験の結果を見て、エチオピア産オパールの特徴、そして気をつけなければいけない点、お手入れ法などを次のページでまとめてみましょう。
※この実験はブログからの転載です。よりくわしい詳細はブログ記事『エチオピア産オパールを電子レンジへ。。。』をご覧になってください。