サファイアが採れる“Sapphire”という町
ルビーが採れた“Rubyvale”という町
そしてオパールの“Opalton”。
1890年ごろからオパール採掘がはじまり、ピーク時は600人を超える人間が試掘に従事する、クイーンズランド有数のオパール採掘地でした。
他の鉱区と同じように、採掘量の減少と共に人々もいなくなり、現在ではわずか人口30人弱のアウトバックの町(というよりは集落?)。
高品質のオパールが採れたことから“Opalton”なんて、オパール界いちばんの名前を与えらえた場所です。
そんな何もない赤い荒野では、現在でも細々と採掘をしている人たちもいます。
友人のR (彼は一切身分を、ファーストネームだけすらも、公開することを好みません)もそんな孤高な鉱夫のひとり。
スーパーもレストランも、ガソリンスタンドも、そして舗装された道もない、あるのは青い空と強烈な陽射し、そして赤い大地だけの中、こつこつと採掘を続けています。
かつてはオパールの神さまを味方にもした彼、そんな夢をもう一度と日々体を酷使し、色を、カラーバーを求めて。。。
残念ながらここ数年、神さまとは疎遠になってしまったようですが、それでも見放されてしまったわけではないようです。
こんな個性的で美しいマトリックスタイプのボルダーオパール
彼の汗の結果です。
母岩の中に閉じ込められた虹、
奥から湧き上がってくる色
ついその歴史に思考を囚われてしまうような、不思議な魅力を持ったこんなオパール。
Rから私の手に渡り、こうして今、皆さんにご紹介します。
数百万年の歴史と、その後の悠久の時間
紫外線降り注ぐ下、Rが眼にした時の表情そのままに
是非、ご覧ください。
ちなみにOpaltonですが、普通に日本語的に考えると“オパールトン”ですが、実際はオーストラリア訛も入って“オーポルトン”と発音されています。
クリスマスまであと3日、そしてお正月までは、、、迫ってきましたね。