オパールを食紅で染めてみる(3) 。。。

水から出して室内に一日放置されたオパール。
どんな表情を見せてくれたのか?


その姿がこちら!

どうです?
美味しそうでしょう!!
水を吸収してオレンジがかっていた表情が、乾燥することによって、こんなほんのりピンク、ピンクの千歳飴イロ。

斑の色合いも赤っぽくなり、このオパールの本来の状態よりキレイに、可愛くなったような感じがします。

左が元で、右が今日の色合い。
それぞれの斑がハッキリと、そして大きくなったようにも感じませんか?
白い背景で見てみましょう。

やはり色むらはありますが、全体的に薄っすらと染まった姿がご覧いただけるかと思います。

こんなに簡単に染まってしまうハイドロフェン、エチオピアオパール、
ある意味、感動です。

昨年の報告で、メキシコ産の新しい鉱区から発見されたとして市場に出回っていた新しいオパールに関するレポートがあります。

WITHDYED PURPLE HYDROPHANE OPAL(英)”

その新種(?)オパールを調べた結果を報告したレポートなのですが、結局その新種は、ハイドロフェンの性質を持つエチオピア産を染色したもの、と結論付けられています。
この報告にあるオパールの外観と今回の実験後のエチオピア産オパールの表情がとてもよく似ています。
もちろん、報告のオパールは、食紅などではなく、もっと強い染料を使用しているのでしょう。
そしてレポートの最後には、
「これまでも染色されたものや、煤煙処理により黒化されたものが報告され、(中略)今後、ますますこうしたオパールが市場に出回るだろう」
と結ばれています。

今回、まったく食紅の影響を受けなかったオーストラリア産オパール。
それに比べて、簡単に染色出来てしまうハイドロフェンオパール。
ちょっと考えただけで、エチオピア産を赤く染めて“メキシコ産ファイヤーオパール”に化けさせる、そんな商品が市場に出てくるのは想像できます。
オパール好きの皆さん、
あたらし物好きの皆さん、
どうぞご注意を!

さて、このエチオピアオパール、これからどうしましょ?
もちろん販売したりはしませんよ。
私の個人的なコレクションとするか?
それとも、アレ(エチオピア産オパールを電子レンジに)を確認してみましょうか?
とりあえず、もう一度お水に浸けて一週間ほど置いておきましょ♪

曇り空のゴールドコーストです。


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