たこ焼き。鰹節。何が浮かびますか?
今朝方のテレビ番組で、明日からシドニーで開催される“Japan Day”を紹介していました。
日豪交流30周年の今年は、オーストラリアのいろいろな場所で、日本の文化や芸術を紹介するイベントが盛んに行われています。
そのテレビ番組の中でのひとコマ。
阿波踊りやお寿司の紹介があったあと、スタジオのキャスターに届けられた熱々のたこ焼き。
それを見た女性キャスターは、、、『気持ち悪くて食べれない』、、、と、さもいやそうに相方の男性キャスターの方に押し出す始末。
原因は、、、、。
鰹節。
熱々のたこ焼きの湯気で、おいしそうにゆらゆらうごめく鰹節。
彼女いわく、動いているものを食べるなんてことは出来ない。
日本人なら、鰹節踊るまさに焼きたてのたこ焼きを見て、気持ち悪いと感じる人はいないでしょう。どうですか?
やはり同じような事件(?)、その時はお好み焼きだったそうですが、を聞いたことがあります。
オーストラリア人、というか、一部のヨーロッパ系の人たちにはきっと理解できないものなのでしょう。
文化の壁は高いです。
けっこう気に入っていたこの女性キャスター。
私の中で、好感度急速 ↓ 。
日本の文化を紹介して、交流を図っていこうという趣旨なのに、気持ち悪いはないんじゃない!!しかも公共の電波を預かる人間として。。。
まぁ、私もベジマイトは気持ち悪いと思うけど。。。
気持ちよい風の吹き抜ける、晴天のゴールドコーストです。
現在、ある大学でコミュニケーション学の講義を若い学生に混じって聴講しているのですが、ちょうど先週の講義で「文化」の定義の話になりました。その際、acquired taste の話になり、「梅干」が意外にも欧米だけでなく、アジアのほかの国の多くの人たちにも受け入れがたい味らしいということを知りました。そういえば、ケアンズ在住の日本人女性が友人のオージーにサプライズで梅干を味見させたところ、ホントにサプライズだったようで、吐き出したそうです。
私もずいぶん昔にNZの知人にベジマイトを味見させてもらったときはびっくりしました。チョコレートスプレッドみたいなものと思い口にしたものですから。
TVのキャスターは鰹節の見かけにおどろいたのでしょうか。それとも香り?
真の異文化理解には「冒険心」と「寛容性」が必要なのかもしれませんね。
ところで、先日紹介されていたDVD「ポビーとディンガン」購入しました。この週末にでも、ゆっくり鑑賞するつもりです。観る前から大変たのしみです。
mikiさま
ベジマイトはまったくそのとおり!!
見かけと味のギャップにやられちゃうんですよね。
鰹節は、やはり“動く”という見かけで嫌われてました。
やれやれ。
なかなか『人類、みな兄妹』(ちょっと古い)とはいきませんね。