マイナーが掘り、カッターが磨き、、、、
その後に登場するのは、こんな人たちです。。。
磨かれたオパールをマイナーやカッターから買い取り、オーストラリア国内や世界各国へ紹介するのが “ バイヤー(Buyer) ”と呼ばれる人たちです。
バイヤーたちは、自分のマーケットに合ったオパールを仕入れるため、常にマイナーやカッターたちと連絡を取り合い、いろいろな情報や噂話に耳を傾け、アンテナを張り巡らしています。
もちろん “ バイヤー ”と呼ばれるくらいですから、彼らはオパールをマイナーたちから買い取って世界へ売るべく活動をする人たちです。
こうした“ バイヤー ”とは別に、“ ランナー(Runner) ”と呼ばれる人たちがいます。
文字通り“ 走る人 ”、走り屋という名前が表わす通り、彼ら、彼女たちは、自分が買い取ったオパールではなく、第三者のオパールを借りて売りに出かける人たちです。
マイナーなど、そのオパールの持ち主と、顧客の間をクルクル走り回ることから、ランナーと呼ばれます。
自己資金を使うことなく、他人のオパールを売ってその手数料を得る場合と、自分の利益を乗せて売る場合の二通りがあります。
買い取るバイヤーと、借りて売るランナー
『人の褌で相撲を取る』
そんなことわざが日本にはありますが、そんな意味合いも含め、ランナーは時には一段下の存在として、ちょっとの軽蔑と嘲笑、そして嘲りを含んで語られることもある存在です。
最近では、オパール自体の採掘量、数が減ってしまったため、こうしたランナーの姿を見かけることはほとんどなくなりました。
今から7~8年前頃には、私のオフィスにも、多くの走り屋がやってきたものです。
もちろんしっかりした真面目なランナーもいました。
でも、彼らの多くはランナーだけではなく、“ BIG MOUTH ”、ビッグマウス、大口たたき、ホラ吹き、でもありました。
「オレに任せておけ!」
「全然問題なし!」
「今日は持ってないけど、すごいオパール持ってるんだから!」
大きなこと言うだけ言って、その後音沙汰なしなんてこともしょっちゅう。
もちろん、そんなBIG MOUTH たちが、長く仕事を続けられはずもなく、誰にも相手にされなくなるまでにはそれほど時間はかかりません。
自己資金に乏しく自分でオパールを仕入れられない人
オパールを見極めるには経験が少なすぎる若い人たち
そんな人たちにとり、ランナーという仕事は、経験を積みながらお金を稼ぐ良い手段
今は、あまりにも採掘されるオパールの量が少なすぎて、残念ながらこうしたランナーを養うほど業界に余裕はありません。
ひとつ言えることは、バイヤーにしろランナーにしろ、最後は人間関係。
マイナーたちとどれだけしっかりとした関係が作れるか
その一点に全てがかかってきます。
Give And Take ! であり、
Take And Give ! ではありません。
今日はオパールのバイヤーとランナーのお話でした。
真冬に逆戻りの今日のゴールドコーストです。