手に下げたアタッシュケースには現ナマが!
現ナマ、現金、キャッシュ・・・
「宝石の世界って現金飛び交う世界なんでしょ」
そんな風に聞かれることが良くあります。
確かに、鉱山で採掘しているマイナーたちとのやり取りには、クレジットカードなんて使えません。
必然的に全て現金でのやり取りに。
顔見知りで、もう長く付き合ってるマイナーたちは、融通を聞かせてくれて、「払いは町に戻ってからでいいよ」なんて言ってくれますが、知り合ったばかりの人たちの場合はそうも行きません。
100万円分のオパール原石を手に入れるためには、100万円の現金との引き換えが必要。
至極当たり前のことです。
ブラックオパールの採掘が全盛だった1980年代。
オーストラリア国内で最も現金の流出入量が多い銀行が、ブラックオパールの産地ライトニングリッジにある銀行だったという事実が、そんな現ナマ飛び交う世界を現す象徴でもあります。
その頃と状況は激変し現在に至っていますが、それでも現金商売であるのは同じでした。
でも、そんな現ナマ主義も変わらざるを得ない、よく理解できない法律が、今年7月から施行されました。
1万ドルを超える場合、現金での支払いは禁止!
? ? ? ? ?
支払う側も、支払われる側も、どちらにもペナルティが科されるんだそう。
政府によると、ドラッグ売買やマネーロンダリング防止のためだとか。
? ? ? ? ?
ドラッグ売買なさる方々が、こんな法律守りますか?
効き目がありますか??
私にはわかりません。
1万ドルなんて、今のレートなら 75万円くらい。
たった 75万円。
「キャッシュ一括で払うから、もうちょっと・・・」
なんて会話・交渉も今後は、、、
それでは、どうやって支払うのか?
1万ドルを超える取引の場合は、銀行振込のように記録が残る方法で支払いなさいとのお達しです。
なんでもとりあえず規制しちゃうオーストラリア
めんどくさい。
お話は全く変わって、これは給湯器のお話し。
オーストラリア全国ではありませんが、あるエリアでのお話し。
給湯器のタンクでの温度は50度以下!
子供がやけどする事故が多かったゆえの規制だそうです。
その町は、冬場はなかなか冷え込む場所で、50度くらいの湯温では、外のパイプを通って蛇口のところに来るまでに冷めてしまい、もう一度沸かさなければならない家もあるとか。。。
もはや給湯器の意味がありません。
先述の現金での支払い制限もそうですが、やたらと規制したがるお役人さんたち。
何か、もう少し良い知恵ないんですか?
日本もキャッシュレス化の進む世の中ですが、まさかPayPayでオパールは仕入れられません。
でも、どれだけのマイナーたちがこんな法律を気にするか?
横向いて笑っちゃう、、、ぷっ。。。
蒸し暑いですなぁ。
↓