オーストラリアのブッシュファイヤー
昨年末よりも随分と鎮静化しましたが、まだ完全な終息には至っていません。
上の画像は、今回のブッシュファイヤーで焼失した面積を、イギリス、アメリカ、そして日本に当てはめたものです。
身近な日本に当てはめると、その規模の大きさを実感させられます。
日本の22倍という広大な国土を持つオーストラリアだから、その規模の大きさは過小評価されがちですが、もし日本だったら!
今回のブッシュファーヤーは、オーストラリアでも南東側のエリアに集中しています。
約3,000以上の家屋が焼失し、30人以上の命が失われています。
犠牲となった人の中には、消火活動にあたっていた消防士たちも。
メディアでは、コアラなど野生生物の被害が大きく報じられていますが、固有生物の多いオーストラリアだけに、ある種の希少生物はこのまま絶滅してしまうと考える学者もいるようです。
そして農作物や家畜の被害も。
オーストラリアでも有名な、Adelaide Hills と呼ばれるワインの生産地では、そのブドウ畑の1/3が焼失し、産業に与える影響は甚大であると発表されています。
地球温暖化が原因なのか?
また、ブッシュファイヤーも温暖化に影響しているという研究も!
植生の3/4を占める、ユーカリがオーストラリア独特のブッシュファイヤーの被害を大きくする原因であり、いっそのこと別の植物に植替えては?
そんな非現実的な議論を口にする人まで出てくる始末。。。
自然の力には、かないません。。。
Australia fires: A visual guide to the bushfire crisis
もうひとつ自然の猛威、中国発の “ コロナウイルス ” 。
ご存知の通り、すでに全地球規模の流行の兆しが見えています。
日本はもちろん、各国が発生地である武漢から自国民を非難させるべく動き出していますね。
ですが、その避難民たちへの処遇、対応は各国様々。
オーストラリアでは、避難させる約600名の自国民をオーストラリア本土にでなく、2000キロ離れた洋上の島、クリスマス島へ一時隔離すると発表しています。
このクリスマス島には、もともと難民や移民たちを一時留置くために建設された施設が存在し、それを利用するんだそうです。
避難に利用した航空機代をどうするか?
そんなこと言ってる日本の対応は、あまりにも遅いような気もします。。。
私自身(30数年前ですが)、大学で研究対象としていたのが “ コロナウイルス ” でした。
人間ではなく、コイ科の魚に感染する新しいタイプのウイルスでした。
Luc Viatour / https://Lucnix.be
その名前の由来の “ 太陽のコロナ ” のような姿を、初めて電子顕微鏡で見た時の驚きを思い出します。
インフルエンザと同じように、変異しやすいこの種のウイルス。
日本も、もう少し強い態度で対策を進めるべきなのではないでしょうか?
2020年、あまり嬉しくない出だしですね。
ブッシュファイヤーもコロナも、一日も早い終息を願います。
うがい手洗い、忘れずに。
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