ゴールドコースト最大のイベント(と思ってた)“Super GP(スーパーグランプリ)”。
開催まで一週間と迫った時に、メインイベントになるはずの“A1グランプリ”が参加の取り止めを通告してきました。
なんだソレ!?
車のレースに馴染みのない方のために、ちょっとご説明を。
A1グランプリというのは、スポーツカーメーカー、フェラーリが製作したフォーミュラーカーを使って、各チームが競うレース。
最大の自動車レース“F1”が自動車メーカー間での競争とすれば、A1はそれぞれの国を代表するチームが争う“モータースポーツのワールドカップ”(日本は参加していませんが、オーストラリアは参加しています)。
F1のように歴史もなく、まだ始まって4年という、新しいカテゴリーのレースです。
ここ、サーファーズ・パラダイスの一般道をレースコースにして、22日から始まる予定(だった)のスーパーGPのメインの催し物でした。
写真のように、もう一月以上もかけて一般道をレースコースに変える工事が行われ、来週の開催に向けて、街はその準備で大騒ぎ。
ところが、その呼び物のA1レース主催者から、「ゴールドコーストには行かないよ!」の一言で、全ては闇の中。
州政府、そして自治体も住民の反対を振り切っての開催だっただけに、このA1の突然の不参加のインパクトは、政府や自治体だけでなく、サーファーズ・パラダイスのホテルをはじめ、いろいそなビジネスにも影響がありそう。
そもそも、昨年までのメインレースだった、アメリカの“インディ”が撤退し、その代わりとしてのA1だったのに、最初からこれでは。。。
今年はコース設営工事が始まったと思ったら、メインスポンサーが出資を取りやめ、資金繰りの心配が発生、結局、ニコンがその後を受けてメインスポンサーとなり、何とか格好がついて胸をなでおろした主催者や政府のお役人たち。
それなのに、まさかのメインレースの中止は、これからの責任問題へとつながっていくんでしょう。
“V8スーパーカーシリーズ”は、予定通り開催されるようなので、イベント自体は中止になるわけではないのですが、あくまでもオーストラリアの国内レースのV8、観客が、特に外国からの観客が減るのは必至。
すでに、ホテルやチケット販売会社へのキャンセルが殺到しているようで、その損害はどれくらいになるものか、だれも想像できません。
地元の人間にとり(特に私にとり)、道路は混雑するし、酔っ払いは増えるしで、評判の悪かったこのイベント。
それでも、ゴールドコーストを世界にプロモートするための大事なイベントと、昨年までは我慢してきました。
それが、今年になり“インディ”からマイナーな“A1グランプリ”に変わり、その挙句がこの始末。
ニュースによれば、すでに州政府は、10億円以上の税金をこれまでの準備に使ってきたようで、州知事、そしてスポーツ大臣への非難の声も上がり始めているよう。
でも、今回のことで、さすがのお役人たちも懲りたのでは?
来年からはもう止めましょう。
こんなイベントにお金使うんだったら、まずはサーファーズ・パラダイスの街をもう少し綺麗にすることに使いましょう。
今回の混乱を、ちょっと喜んでいる自分は隠せません(ぷっ)。
天気は最高のゴールドコーストです。