オパール」カテゴリーアーカイブ

伝わって来たもの 。。。

古ぼけた木製のケース。

今回の帰国の収穫のひとつです。

 

ウエッブサイトを通じて連絡をくれたのは、御年83歳の元マイナーBrian(ブライアン)。

今から40年以上前に、彼の友人が作った手作りのケース。

歴史を感じさせられます。

でも、主役はこちらです。

 

 

 

蓋を開けると 5 × 5、25ピースの色とりどりなこちらの石、オーストラリア産サファイア。

 

 

ブライアンとその友人、David(デイビッド)が採掘したこちらのサファイア、全てクイーンズランド州の Anakieというフィールド産です。

以前ご紹介したSapphireとならび、かつては有名なサファイア産地でした。

ですが、最近では採掘量はほぼゼロに。。。

パーティカラー(Partly Colour)サファイアとも呼ばれるオーストラリア産。

その名のとおり、様々な色合いがひとつの石の中に踊る独特な表情を見せてくれます。

市場に出回るほとんどのサファイアは加熱処理されて色を整えられているのに対し、これらのサファイアは加熱処理されていない非加熱です。

 

 

専用の手作りボックスに収められたとっても貴重なコレクション。

こんな貴重なものを大切に持っていてくれたブライアン。

83歳にして、なんと31歳の奥さん(4度目の結婚だとか)と幸せな引退生活中。

どうする予定もないコレクションを、今回私たちに譲ってくださいました。

 

まだまだこんなお宝、眠ってるんですね。

ミネラルショー等で、是非みなさんにもご覧いただきたいと思います。

 

サファイアだけでなく、やはりブライアンが採掘したブラックオパールも専用ケースごと譲っていただきました。

こちらもお楽しみに。

 

どんよりした埼玉の空です。

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後になってわかること、パート2

おわかりでしょうか?

そう、“ ダブレットオパール ” です。

基本、私たちはダブレットオパールトリプレットオパールなどを販売することはありません。

ですが、極まれに、これらを指定したオーダーをいただくことがあります。

そのため、ある程度の数を在庫として常に持っています。

 

いっぽうこちらは同じダブレットでも、私の手元に来た経緯はちょっと違います。

 

「オパールの色が変わってきちゃったんだけど、、、」

とか

「色が抜けて、白っぽくなっちゃた、、、」

 

こうしたお問合せをいただくことが少なからずあります。

確認するために送っていただいたオパールが、上の写真のものです。

 

そう、色変わりの原因のほとんどがダブレットオパールやトリプレットオパールなど、張り合わせオパールであるためです。

 

いちばん手前の部分、白っぽくなっているのがご覧いただけるかと思います。

これが“色変わり”、“色抜け”の正体。

多くの場合は、水気に触れることで、張り合わせ面に水分が入り込み、そこの接着剤が溶けてしまう、あるいは剥がれてしまうことが原因です。

上のダブレットオパールの場合は、お水に浸けたわけではないのですが、どうやら自然に接着剤が剥がれてしまったよう。

 

お問合せをいただいた方のほとんどは、まさかご自分の大切なオパールが張り合わせとは思ってはいず、水気を避けなければいけないなどと考えたこともなかった方ばかりでした。

どのように入手されたか尋ねると、オーストラリア旅行でご購入された方、お土産としてプレゼントされた方、日本のネットや通販でご購入された方と、その経緯は様々。

また、ほとんどがリングになっていたものでした。

 

次に、こちらの写真をご覧ください。

縦方向に大きな割れ、キズが入ってしまっています。

 

このオパールも、もとはリングとして愛用されていたもの。

 

「ぶつけて割れてしまったから修理をすることはできますか?」

 

そんな落胆のご連絡をいただき、お預かりしたものです。

 

爪ではなく、オパールの周囲をゴールドで囲んだ“ベゼルセッティング(ふくりん留)”のリングでした。

キズの状態から修理は難しいことをお伝えしつつ、出来るだけのことをするためにオパールを台座から外す許可をいただき、オパールを外してみたら!

 

ご覧の通り、ダブレットオパール。

おそらく、ライトニングリッジ産のクリスタルオパールをブラックオパールの母岩に張り付けたもの。

上部のオパールが厚く形状もきれいなカボションだったため、リングの状態でこれを“張り”と見分けられる方は、ほとんどいなかったと思います。

 

さらにこのリング、日本国内の宝飾店で購入されたとのこと!

そして、なんと、天然ブラックオパールとして鑑別書も付いてきたとのこと!!

 

真実をお伝えした時の、持ち主の方の驚きの表情、今でも忘れられません。。。

 

裏に残る接着剤

かなり古いものなのかもしれません。

 

ご購入されたお店もすでになく、正確な情報はわかりませんが、おそらくそのお店でも天然と信じて販売されたのでしょう。

 

割れてしまったから故に明かされた真実。

 

似た表情のブラックオパールをお選びいただき(ルースの状態で見ていただき、天然であることをご説明したうえで)、リングを作り直してお納めをしました。

驚き、そして残念がっていらっしゃったそのお客さまも、新しいリングを見て大きな笑顔を見せてくださいました。

 

こちらは最高級品質のダブレットオパール。

これくらいきれいなものだと、そのお値段も結構なものになります。

でも、もちろん天然よりはグッとリーズナブルです。

知っててご購入されるのであればOK!

でも、知らずにだと、、、

 

こうしたお話はオパールだけでなく、ダイヤモンドが実はダイヤモンドじゃなかったり、ルビーがルビーじゃなかったりと、他の宝石でもあることです。

ミネラルショーなどで購入されたダイヤモンドや色石をジュエリーにと、製作のご依頼をいただきます。

時おりそうしてお預かりしたものの中に「実は ~ じゃなかった」なんてこともあります。

 

どうぞ皆さん、お気を付けくださいね。

 

オーストラリアでもこんなこと、ありました。

『後になってわかること』

 

どんなバレンタインをお過ごしですか?

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エロマンガ海の想い出 。。。

べレムナイト

かつてオーストラリアに存在した内海 “ エロマンガ海 ” 。

そして、一億年後の現在、その岸辺に沿って点在するオパール鉱山。

 

カラカラに乾燥している真っ赤な大地に、かつて海があったなんて !?

 

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2019年度最後の出品です 。。。

ルースを19点、出品しました!

 

力尽きました、、、

残りのルースやジュエリーは、2020年に持ち越し。

 

 

最初のクリスマスカラーなボルダーオパールや、このチャイニーズなオパール。

赤斑からグリーンまで。

個性たっぷりのオパールたち19点です。

どうぞご覧ください。

 

さて、クリスマスを明日に控えて、オーストラリアのショッピングセンターやお酒屋さんはものすごいことになっているはず(クリスマス狂想曲 。。。)。

日本はどちらかというとイブの24日の方がメイン感がありますが、オーストラリアではやはりイブより明日が本番!

25、26日ともに、パブリックホリデー、祭日です。

もう12月の中頃からは、国中がお休みモードに突入し、まったく何事も進まなくなります。

 

 

この会社は、12月21日から年明け1月19日までオヤスミ!

これも決して珍しいことではありません。

日本ではまず考えられませんよね。

 

さて、皆さんのクリスマスはどんな感じなのでしょうか?

相棒がオーストラリアに戻っているため、今年はオフィスでひとりな私です。

特にこれといったプランもなく、いつも通りな感じ。

せめてスパークリングワインくらい、

買いに行って来よう!

 

それでは、大切な人と素敵なクリスマスをお過ごしください!

 

※※ 年末年始の営業につきまして ※※

2019年12月28日~2020年1月5日の期間はお休みをいただきます。サイトでのご注文やお問合せは従来通りお承りいたしますが、お品物の発送やお答えは2020年1月6日以降とさせていただきますので、ご理解のほど宜しくお願いいたします。

 

Merry Christmas !

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