エチオピアオパールを販売されている業者、宝飾店、作家、デザイナーの皆さま
本日はお願いがあります。
エチオピア産オパールを販売される際には、必ず“ お手入れ方法 ”をお客さまにしっかりとお伝えください。
福岡ミネラルショー、そして先日まで池袋で開催されていました東京ミネラルショーでオパール好きの皆さんとお話をする機会をたくさんいただきました。
そんな中、やはりエチオピアオパールを身に着けていらっしゃる方も多くいらっしゃいました。
お話の中で、お手入れ方法をご存じかどうかお尋ねするのですが、ほぼ7割の方は適切な方法をご存じないばかりか、そもそも“ エチオピアオパールには吸水する性質(ハイドロフェン)”がある事すらご存じないようでした。
「そんなこと聞いてない、、」
こんなつぶやきばかり、、、
とても美しい表情と、透明感のある遊色は私自身も含め、多くの方々を虜にします。
最近の実質内戦状態のエチオピアでの産出が今後どうなるかわかりませんが、それでも、他のオパールに比べてまだお安く手に入るオパール。
人気のないはずがありません。
ですが、(以前ほどではありませんが)週に1~2件のお問合せ、「色がかわっちゃたんだけど、どうにかして!」、そんな悲痛なお問合せをエンドユーザーの皆さんからだけでなく、販売する側の方々からもいただきます。
そこでお願いです。
別にエチオピアオパールが ”ダメ” と言っているわけではありません。
お願いですから、その独特の性質と、それに伴う正確なお手入れ方法を、どうか、どうか販売される際にはお伝えください。
そんなこと伝えたら販売チャンスを逃すんじゃ?
そんな風に考えている販売者の方もいらっしゃるかもしれません。
でも、販売後にクレームになり、ご自身の評判を落とすことの方が大きなリスクではありませんか?
難しいことでも、エチオピアオパール自体の評価を下げることでもありません。
単純に、
「真珠と同じで、着けた後には軽くふいてしまってくださいね」
そんなひと言を付け加えるだけで良いのです。
世の中にはいろいろな宝石と呼ばれるものがあります。
それを販売する側として、それぞれの性質を知る事、美しさだけでなく、マイナスと捉えられがちな点も正確にお客さま方に伝えること。
これは最低限のマナーではないでしょうか?
販売する皆さんの評価、宝石としてのオパール全体の評価、そしてひいては宝石・宝飾品業界全体の評価。
こうした評価を落とさないためにも、心の底から、販売をされる皆さんにお願いをします。
エチオピアオパールを販売する際には、是非ひと言をお忘れなく。
「しまう前にふいてください」
お願いいたします。
参考記事;
エチオピア産オパール(ハイドロフェン効果):https://www.gemstory.com/experiment-ethiopian-opal01.html
エチオピア産オパール(浸けてみました・実験):https://www.gemstory.com/experiment-ethiopian-opal02.html
エチオピア産オパール(特徴とお手入れ方法):https://www.gemstory.com/experiment-ethiopian-opal05.html
呼吸するオパール:https://www.gemstory.com/weblog/2020/07/opal-is-breathing.html
エチオピア産染色ブラックオパールについて:https://www.gemstory.com/weblog/2020/12/dyed-black-opal-from-ethiopia.html
怒涛の季節も一段落。
手の回っていなかったWEBサイトの整理、そして新しいオパールのご紹介を、少しずつ進めて行きますね。
ミネラルショーでお目に掛かった皆さま
ありがとうございました。
ジュエリー製作のご依頼をいただいた皆さま
ご満足いただけるものをお届けできるよう、ゆっくりと確実に製作を進めてまいりますので、楽しみにしばらくお待ちください。
それでは、この時期ならではの素敵な日々をお過ごしください。
カラッとした冬晴れの埼玉です。
↓