今日はオパールじゃなくって、エ・メ・ラ・ル・ド、、、です。
猛暑の8月も終わりに近づき、風の肌触りが少し涼しくなったように感じるこの頃、いかがお過ごしですか?
いつの頃からか夏という季節へのワクワク感もなくなり、暑さを嘆くばかりになってしまった自分に、ふと気づくのもこの季節です。
さて今日は、先日オーストラリアから持ってきた オーストラリア産クリソプレーズをご紹介します。
グリーンの色合いが美しいこの鉱物は、カルセドニー(玉髄、ぎょくずい)の仲間で、鉱物自体は珍しいものではありません。
ですがオーストラリアの Marlborough近郊で採掘されるものは、その質と色の美しさから、他で採掘されるものとは別格扱いされています。
“ アップルグリーン(Apple Green)” と呼ばれる、透明感のあるグリーンのとろんとした表情は別名 “ オーストラリア翡翠(Australian Jade)”、あるいは “ クイーンズランド翡翠(Queenslland Jade)” と呼ばれ、クリソプレーズの中でもその価値は断トツです。
Marlborough はゴールドコーストから約700キロほどハイウエイを北上した ” Rockhampton ” の北西100キロほどにある人口200人足らずの小さなリモートタウン。
こんな小さな町も、クリソプレーズのおかげで世界中のコレクターには有名な場所です。
歴史的に見ても、かの “ クレオパトラ ” や “ アレキサンダー大王 ” にも愛されたといわれているクリソプレーズですが、オーストラリアのこのエリアで商業的に採掘がはじまったのは1960年前後。
一時期は翡翠(Jade)の偽物として流通されたため、マイナスなイメージで軽視されていた時期もありました。
でも、上質な翡翠にも負けない色と光沢を見せてくれる Marlborough産クリソプレーズは、独自の価値観を持つ宝石として、世界的にも広く認められています。
重さ2.5キロの原石からカボションカットされたルースまで。
次回、秋葉原ミネラルマルシェでお披露目します。
今日は盆踊りの太鼓の音が聞こえています。
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