マルチカルチャー。

今日はオーストラリアに住んでいる人たちについてお話してみたいと思います。


『オーストラリアは多民族国家(マルチカルチャー)である』ということは皆さんもご存知だと思います。
先日、ある資料を見ていて具体的な数字を見つけましたのでそれをご紹介して行こうと思います。
まずオーストラリアの人口は2,011万1,297人(2004年6月末時点)だそうです。日本の人口が1億2,692万5,843人(平成12年国勢調査)ですので、日本の約1/7強の人しか住んでいない計算になります。国土の面積が、オーストラリアは日本の約20倍ですので、いかに人口が少ないかがわかると思います。
そして、一番オーストラリアが多民族国家であることを証明しているのが『出生国別人口』です。
なんと、オーストラリアの人口のうち、約24%の人がオーストラリア以外の国で生まれているのです。やはりイギリス生まれが一番多く、全人口の約5.7%。次いでニュージーランド(2.1%)、中国(1.2%)と続きます。
日本の状態とは単純に比べるのはもちろん無理がありますが、日本に住んでいる外国人の数、約130万人(全人口の1%強)とは雲泥の差です。
また、日常的に使用する言葉が英語以外の人が約280万人(人口の15.8%)もいます。中国語系の約36万人(2.1%)が一番多く、次いでイタリア語(2%)、ギリシャ語(1.5%)と続きます。
もちろん普段の生活の中で、オーストラリアにはいろいろな国や文化を背景に持つ人たちがたくさん住んでいることは実感できるます。ですが、こうした数字で表された統計結果を見ると、あらためてそれを感じることができるかと思います。
オーストラリアの人口密度は約2.6人/?だそうです。
日本が340人/?、世界全体が45人/?と比べて、いかに人が少ないかが実感できます。
これからもこの国が発展を維持していくためには、人口を増やしていかなければならないのは政府も把握しており、出生率の改善や移民の積極的な受け入れ策を取ってきています。
出生率は少しずつ上昇しているようですが(1.77人、2004年度)、やはり広大な国土を考えると、移民政策に重点を置かなければならないのではないかと思います。
しかし、国は移民を受け入れているという一方、その移民政策がいわゆる白人に偏っていると言われているのも事実です。
オーストラリアの全人口の90%以上が、イギリス系の白人で占められています。
今後この比率は変わっていき、白人の占める割合が少なくなるのは間違いないことでしょう。
いろいろな肌の色、言葉、そして文化をそれぞれが受け入れ、雑多な中で調和を見出す、そんな国になっていったら良いなと思います。
白人以外の総理大臣が生まれる、そんな日が来るかもしれません。
今日は朝から雨模様のゴールドコーストです。

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