今日ご紹介するのは、このブラックオパールです。
オパールの色の出方、斑の出方(遊色)にはいろいろな種類、パターンがあります。
その中でもたいへん珍しく、美しいものがとても少ないのがこのブラックオパールのような『ストローパターン(Straw Pattern)』と呼ばれるものです。
濃い地色を背景に、はっきりした色合いの不規則な縞模様、それがこのオパールの特徴で、呼び名の『ストロー』というのは、『麦わら(麦わら帽子のあの麦わらです)』という意味。
不規則な縞模様が、まるで麦わらが敷き詰められたように浮き上がる、そんな情景からこう呼ばれています。
なにか乾燥した空気のにおい、麦わらの感触が漂ってくるような、そんな色合いです。
このパターンのオパールはとても珍しいため、この写真のブラックオパールも本の中で紹介されています。
ブラックオパールやボルダーオパールに関する書籍、あるいは写真では有名な Len Cramという人の書いた『A Journey with Colour』の中で、こう紹介されています。
『Only a lucky few in the world own a black opal from Lightning Ridge with this rare type of straw pattern. (とても珍しいストローパターンを表現するライトニングリッジ産ブラックオパールを所有できるのは、世界でもほんのわずかの幸運な人だけです。)』
もちろんお値段も結構なものになってしまいますが、こんなにも美しい、貴重な一品を手にできる幸運はめったにありません。
朝から雲が多めでしたが、晴れ間が広がってきた今日のゴールドコーストです。