新しいブラックオパールが磨きあがりました。
以前はできるだけオーバル(だ円形)にカットしようとしました。
特に日本向けのオパールの場合、ほぼ100%オーバルで、しかも決まったサイズ(12×10mmとか、10×8mmとか)にカットされるものがほとんどでした。
これは指輪やペンダントの既製枠にあわせられるものが売れやすい、というマーケットの傾向があったからです。
自然が形作るオパールの原石は当然不定形。それをオーバルにするためにはある程度の無駄、切り捨ててしまう部分が出るのは仕方の無いことでした。
ところが産出量の減少、特にブラックオパールの産出量の激減はこの状況を変えていかざるおえませんでした。
できるだけ無駄をなくす。そのためにはオーバルばかりにこだわってはいられません。
今では、四角だろうと三角だろうと、その原石の色合いを残すためいろいろな形にカットされます。
また、マーケットも変わりつつあり、これまでの決まりきったデザイン、既製枠だけではなく、オリジナルの個性的なデザインが好まれるようになってきたこと、このこともオパールの形に対する既成概念を崩しつつあります。
今回磨きあがってきたブラックオパールも、ひとつの原石からオーバルが4ピース、不定形が4ピース仕上げることができました。
色合いの個性的なオパール。形も個性的で良いのではないでしょうか。
より多くの皆さんにこの『個性』を楽しんでもらえれば、と思います。
今日は少し雲が多いゴールドコーストの空です。