コアラとならんでオーストラリアのシンボル、カンガルー。
彼らにも受難の時がやってきたようです。
48の種類、そして人口の3倍近い6,000万頭のカンガルーがオーストラリアに生息しているとされています。
以前のエントリーでもご紹介しましたが、ここゴールドコーストの郊外でもその姿は良く見かけます。
毎年増え続けるその数に、オーストラリア政府も何か対策を取らねばならなくなったようです。
これまでも、数をコントロールするのに毎年百万単位で駆除はしてきたのですが、とても追いつかず、加えて、ここのところの旱魃で餌の乏しくなったカンガルーが街中へ現われいろいろ弊害が出ているようです。
動物が関係する交通事故の70%はカンガルーが原因だそうで、動物愛護、自然保護に熱心なオーストラリア人も堪忍袋の緒が切れた、といったところでしょうか。
確かに道路には自動車と衝突してしまったと思われる、ちょっと残酷なカンガルーの死体を良く見かけます。
私も車で自宅へ帰る際に、目の前を3頭のカンガルーに横切られてドキッとしたのは、つい先日のことです。
もちろんカンガルーを害獣として考えるのは人間の勝手なこと。
カンガルーにとってはたいへん迷惑なことなのですが、お互いがうまくやっていくためにはそうした処置も必要なのかもしれません。
そこで、科学者が研究しているのが、カンガルー用の避妊薬。もちろん経口です。
餌に混ぜ、この薬を飲ませることでその数をコントロールしようという目論見です。
まだ研究中で、実用には供されてはいないようですが、バランス良く使用されることを願っています。
カンガルー(Kangaroo)という名前は、白人の探検家がオーストラリアにやってきた際、原住民のアボリジニの人たちに『あの動物はなんて呼んでるんだい?』とたずねたところ、かえってきた言葉『Kangaroo(アボリジニの言葉でわからない、知らないの意)』が由来と言われています。
今頃、カンガルー達も人間が大騒ぎしているのを見て、『Kangaroo~』と思っているかもしれませんね。
今日は雨降りのゴールドコーストです。
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コアラもカンガルーも観光のイメージを守るためにも、なかなか間引きみたいな事が出来ないそうよ。