今日は研磨についてお話しようと思います。
皆さんが手にする宝石は、もちろんそのままの状態で採掘されたわけではありません。
その種類によって様々ですが、多くの人の手を経て、いろいろな工程を施されて、皆さんが眼にしているような本来の美しさを発揮します。
もちろんオパールも同じ。
美しさを引き出してやるためには、カット、研磨がどうしても必要です。
ブラックオパールでもボルダーオパールでも、それぞれカットや研磨のコツやたいへんさはありますが、どちらかというとボルダーオパールの方が苦労は多いものです。
まず、カットする際に飛び散る鉄鉱石の問題があります。
ダイヤモンドカッターを使用してカットするのですが、不要な鉄鉱石の部分を切り落とす際などには相当の切るくずや、粒子が飛び散ります。
そんなものを吸い込んではたいへん。
水で流したり、防塵マスクをしたりして、できるだけ口に入らないようにはするのですが、どうしても防ぎきれない部分もあります。
医学的に調査が行われたり、統計がでているわけではありませんが、長年カットにかかわっている人の肺の中はこの埃でいっぱいだと思います。
とても、健康的に良い仕事とは言えません。
そして、ボルダーオパールのたいへんさのもう一点は、できるだけオパール層を残すために、表面を凹凸に研磨することが多いことです。
数ある宝石の種類の中でも、このような特殊な研磨方法をとるものは珍しいと思います。
微妙な凹凸をていねいに磨いていく作業は、ちょっと気を抜くと取り返しのつかないことにもつながっていきます。
ストレスのたまる作業です。
ですが、うまく磨きあがった時の、そしてそのオパールが思った以上の表情を見せてくれたときの喜びは、かかわっているものにしか味わえないものです。
こうした研磨をする人々や、もちろん事故の耐えない採掘に従事している人たち、皆の努力があってはじめて、宝石は見るものを喜ばせる宝として生まれ変わるのです。
お手元にある宝石。
たまに、その宝石のこれまでたどってきた過去に思いを馳せてみてください。
また違った魅力を感じていただけるのではないでしょうか?
今日も微妙な空模様。一雨ありそうなゴールドコーストです。
そ、そうなんです!!!
最近、咳をよくするのは、そのせいもあるかしら?タバコの吸いすぎか、それとも、エアコンのフィルターが汚れているせいか?でも、ボルダーはカットはしていないけれど・・・。ブラックはミニ・ルーターやダイヤモンド・アトマホイールの包丁研磨機を使ってます。
私は何度もカットしたボルダーの研磨に失敗しています。層が薄いのであっという間に色のある部分が消えてしまうのです。
ボルダーのほうが価格的にお手頃で地の部分が出ていてもいいし、枠なしでペンダントにできたり、銀で充分で、「アクセサリー」にはしやすいのですが。
買ったボルダールースを見ると凸凹なのに光沢は出ている。ダイヤモンドペースト+シリコンオイルで試したりもしましたが、手磨きでは時間がかかり過ぎます。ブラック・オパールは、磨いていると何か(色)が出てくるのが楽しみでもあるのですが、ボルダーは、色が摺れたり、なくなるばかり。最初から、いい模様が出ていて、光沢のある面は、磨かないほうがいいのではないかと思うくらいです。誰かにボルダーの磨き方を訊く前に、もう、ボルダーを磨くのはよそうと思ったりしています。
K-Abeさま
あんまり無理しないでくださいね。
趣味も高じて身体に悪い影響を及ぼすようでは、、、、。
タバコもお互い控えましょう!!