色合いに変化を見せたトリプレットですが、天然オパールはどうなったでしょうか?
実験開始からの記事を読んでいない方は、こちらからどうぞ。
それではいよいよ天然オパール。
まずはホワイトオパールから。
※ 画像の左が実験前、右が実験後です。
表 面
特に変化は見受けられません。
横 面
変化はありません。
裏 面
まったく同じ。。。
遊色にも、地色にも変わったところは見受けられません。
さて最後にブラックオパールを見てみましょう。
表 面
やっぱり変化はありません。
横 面
同じ。
裏 面
変わらず。
天然オパール、ホワイトオパールとブラックオパールに変化は見られませんでした。
ブラックオパールの約2倍の水分を含んでいるホワイトオパールにすらなんら変化はありませんでした。
電子レンジから取り出した時は、素手では持つことが出来ないほど熱くなっていましたが、この程度の外部刺激ではオパール中の水分を引き出す、あるいは変化させることは出来ないようです。
さて、3日間にわたりお付き合いいただいた今回の実験でしたが、結果的にはトリプレットオパールに変化が見られたのみでした。
もちろん電子レンジを使用するのではなく、他の方法で加熱することによって結果は違ったものになるかもしれません。
実験で私が皆さんにお伝えしたかったのは、オパール(もちろん天然という意味の)は弱い宝石ではないということです。
乾燥に弱いから定期的に水に浸けてやらなければならない、とか。
熱に近づけてはいけない、とか。
オパールの取り扱いに関して様々なことが言われています。
もちろん丁寧にやさしくあつかってあげることに異議はありませんが、あまり神経質になりすぎて怖くて着けることもできない、なんてことになってしまうのはとても残念なことです。
オパールにヒビ(クラック)が入ってしまうほど乾燥させるには、よほどのエネルギーが必要かと思います。とても電子レンジに入れたくらいではダメなようです。まして、私たちが生活している普通の環境中で、そのようなことが起きるとは考えがたいものです。
こうした強さ、弱さというのは比較の問題で、ダイヤモンドよりは傷つきやすいというのは真実です。
ですが、こんな話を聞いたこともあります。
ある家が火事になってしまい燃えてしまった。
その家にあった金庫の中に、ダイヤモンドやオパールが収めてあった。
はたして、火事のあと、金庫を開けてみたら、ダイヤモンドは真っ黒な炭になっていたけれど、オパールは無傷だった。
信じるかどうか?
それは皆さんにお任せします。
結 論
オパールは多くの方が思っているほど“弱い”宝石ではない。
しまっておくだけではなく、存分に身に着けて楽しんでください。
お付き合いありがとうございました。
※絶対にまねをしないでください(念のため)。
曇り空でも蒸し暑いゴールドコーストです。