オーストラリアのテレビ番組について考えてみました。
クリスマスにはキリストのお話、大晦日の夜は花火大会の中継と、さしたる年末年始の特番もなく、普段どおりマイペースなオーストラリアのテレビ局。
視聴者数を単純に比べても日本やアメリカとは同レベルにはなりえるはずもないのですが、もう少し工夫できないものでしょうか?
無料で見ることのできるテレビ局は、国営のABC(国営ですがNHKと違い、広告も流れます)、準国営のようなSBS(いろいろな国の番組を放送する、多民族国家オーストラリアならではの局)、そしていわゆる民放が3局の計5チャンネル。
ABC、SBSは別としても、民放3局のプログラムにこれといって特徴があるわけではなく、どの局も夜のゴールデンタイムにはハリウッド製ドラマや映画、そして最近の流行“リアリティ番組”を放映していることがほとんどです。
ドラマは刑事ものや犯罪もの、要するに“切ったはった”だの、“殺されたの、殺したの”と、少々暴力的な内容のものが多く、見て安心して見れるようなものはほとんどありません。
そして“リアリティ系”。
パートナーの浮気をシリアスに調査して暴く番組や、賞金目指してバタバタいろんなことをやらせる番組等など、見ていて楽しいとは思わない、そんな垂れ流し番組です。
映画にいたっては、今でも20年前の“ゴーストバスター”や“バック・トゥ・ザ・フューチャー”なんてのを流すあたり、工夫のかけらも見えないと思いませんか?
そんなわけで、夜の時間をつぶすために、もっぱらドキュメンタリー系の番組を見ることが多くなってきます。
良いドキュメンタリーが無いような場合、強い見方はレンタルビデオ、それも日本のドラマやテレビ番組のビデオです。
ドラマ1クール、10~12話分をセットでレンタルし、毎晩数時間ずつオーストラリアにいながらにして日本を楽しんでいます。
日本のテレビ番組やドラマにも賛否いろいろでしょうし、当たり外れもあるのは当然ですが、やはり見ていて楽しめるものが多いような気がします。
日本のテレビ番組もネットを通じて世界中で楽しめる時代が始まりつつある今。
日本のレンタルビデオ屋さんが結構はやっているゴールドコーストでは、そんな時代はまだ先のようです。
今回借りた“マイ☆ボス マイ☆ヒーロー”。
おバカなドラマでしたが、無条件で楽しむことができました。
今日は夏本番といった感じの暑いゴールドコーストです。