皆さんがお持ちの宝石。
身元はわかりますか?
レオナルド・ディカプリオ主演の映画“Blood Diamond”。
日本ではこれから公開の予定だそうですが、題名どおり、“血塗られたダイヤモンド”のお話です。
90年代後半、シエラレオネ共和国で起こった内戦にダイヤモンドがどのような役割を果たしていたか、ご存知の方も多いかと思います。
“紛争”ダイヤモンドと呼ばれるこうしたダイヤは、現在では取引対象からはずす等の取り決めがなされ、大きな問題になっていることは無いようですが、ダイヤモンドの過去にはいろいろな生々しい人間の欲望が、それゆえの争いがあったことは事実です。
まして産出地も、いや産出国でさえも判断することが容易ではないダイヤモンドの場合、そうした取り決め自体が遵守されているかは100%確信が持てないのではないでしょうか。
皆さんがお持ちのダイヤモンド。
産出地をご存知ででしょうか?
仮に購入される際に、産出国をお店に聞いたとしても、ほとんど明確な返答は得られないと思います。
ダイヤモンドだけではなく、以前サイトでご紹介したサファイアをめぐる産地偽装問題。
宝石の身元を確認するのは、かなりたいへんな作業です。
最近では原産国証明を取得した状態で販売されている宝石も見かけますが、ごくごく一部に限られます。
その点、ブラックオパールは産出地が極端に限られていること、そして採掘量も少ないということもあり、身元を割り出すのは比較的容易な宝石です。
インドネシア産のオパールを処理して黒ずんだ地色にして販売されている場合もありますが、幸いライトニングリッジ産と見間違うような出来のものはまだ現われていません。
産まれた(採掘)状況までたどっていけるとてもユニークな宝石ブラックオパール。
身元は確かです。
曇り空のゴールドコーストです。