そりゃもう欲しいですとも。喉から手が出るほど。
これまでもブラックオパールの産出量の減少、激減についてはお話してきましたが、そんな少ない産出量の中、ほとんど採れなくなっているのが“NOBBY(ノビー) BLACK”と呼ばれるブラックオパールです。
採掘される原石の状態によって、ブラックオパールは2種類に分類されます。
そのひとつがノビーと呼ばれる状態です。
写真のようにオパールがこぶしくらいの塊になっている状態で、厚みがあり、地色も濃い上質のブラックオパールが取れる原石です。
こうした塊が粘土層や砂岩の中に埋没しており、地層の中に点在して見つかったものでした。
一方、ノビーと対照されるのが“SEAM(シーム)”で、言葉の意味“縫い目”のように、地層に沿って薄い板状に形成されている原石の状態です。
原石自体が薄いため、研磨されたオパールも平らなものが多く、オパール層もノビーと比べると薄いのが特徴です。
ここのところ採掘されるのはシームばかり。
肉厚の、ぽっこりカボションにカットできるノビーは、まったくといって良いほど見受けられなくなってしまいました。
もちろんブラックオパールとしてシームもノビーも変わりはないのですが、やはり研磨した後のプロポーションはノビーの方が素晴らしいものが多く、それゆえその価値もとても高くなります。
きっとどこかでひっそりと、見つけてもらうのを待っているノビーがあることを信じて、そして今年こそは(こればっかりですが)この手にしっかり握れることを願って。。。。
すがすがしい今日のゴールドコーストです。