40%、50%は当たり前!!!
そんなオーストラリアの商売方法はこの先どうなるのか?
テレビや新聞の広告を見ていると、やたらディスカウントを謳ったものが目立ちます。
テレビコマーシャルなどはうるさいくらいに「40、50、60% OFF!!」と、どれだけ割引するか、割引幅がどれだけ大きいか、それを繰り返すだけ。
「今週末だけのバーゲン!全品80%OFF!」。
なんて家具屋さんやカーペット屋さんの広告は叫んでいますが、もうみんな気がついています。来週も、その次の週も同じコマーシャルが流れることを。
日本ほど価格の表記に関しての規制が厳しくないように感じるオーストラリアの現状は、「いったい定価って何?価格って何??」、そんな疑問を持たざるをえません。
ジュエリー業界もしかり。
いつも掲示されているSALEの看板や、○○%OFFのサイン。
定価で買うことなど考慮されていないような、そんな店先。
いったいどうやってお値段を決めているのでしょうか?
買う側からすれば、気に入ったものが安く手に入れられれば当然嬉しいものです。
でも、あまりにも値引きを謳われてしまうと逆に不安になってきませんか?
電気製品などのように、ある程度価格の相場なり定価なりが把握しやすいものは、いくらかでも安いものを捜し求めるのは当たり前ですが、定価や相場のハッキリしないものを“○○OFF!”とやられても・・・・。
そんなに安く売りたいなら、最初から定価を安くすれば良いのに。
そんな風に考えるのは私だけでしょうか?
定価の安さを消費者にうったえるか、値引きの大きさをうったえるか。
商売方法に対する企業やお店の姿勢に違いが出るところです。
弊社のショールームにご来店いただくお客さまの中で値引きがお好きなのは、やはり中国それも本土の方。
第一声が「いくらまけてくれるの?」。
商品をご覧になる前に値引き幅を聞かれることも当たり前。
これも国民性なのでしょうネ。
反面、欧米の方はとにかくいろいろなお店を見比べて歩くようです。
なかなか一回のご来店でご購入につながることはありません。
他店も見て、商品の質や値段に充分ご納得いただいた上で再来店、ご購入というパターンが多いようです。
ゴールドコーストにあるお土産屋さんやオパール屋さんでも、その商売のやり方はいろいろです。
常に値引きを、それも日本語だけで打ち出しているお店。
日に焼けてしまった“SALE”、“○○% OFF”のサインを、いつまでもウインドーに掲示している店。
皆さん、いったいどんなご商売をなさっているのでしょう?
不思議に感じるときがあります。
値引き商法 = 値引きを頭に置いてもとの価格をつける。
こんな悪循環に陥るような、そんな商売はしたくない。
そんなふうに思うこの頃です。
雲が目立つ今日のゴールドコーストです。