運動不足解消のために始めた朝のウォーキング(散歩?)。
日の出も遅くなり、とても歩きやすい涼しい季節になりました。
夏の間は虫除けスプレーをべっとり塗って“蚊”対策も完璧だったのに、涼しくなるとつい油断の芽が頭を持ち上げてきます。
冬になるといなくなってしまう日本の蚊と違って、温暖な気候ゆえなのか、ゴールドコーストでは冬でも迷惑な虫たちは元気一杯です。
夏の真っ盛りほどではないにしろ、ちょっとでも森やブッシュの中に入ろうものなら、一気呵成にご登場あそばします。
幸いゴールドコーストの蚊たちは、人間に脅威となる病気を媒介するようなことはないのですが、やっぱりさされれば不快。
日の出や日の入りの時間になると、こうした蚊だけでなく、サンドフライと呼ぶ小さなハエがまた厄介。
蚊よりもずっと小型のくせに刺された後のかゆみ、症状はずっと重く、長引き、なかなか腫れもかゆみもひかず、気付くとかき過ぎて出血、なんてことがよくあります。
今から17,8年前、ケアンズに住んでいた頃、蚊が媒介する黄熱が心配されたことがありました。
ゴールドコーストよりもずっと赤道に近く、まさに熱帯のケアンズには、当時まだマラリアも健在、数少ない日本人居住者の間では「マラリアに罹って、初めてケアンズの住人になれるんだからね」、そんな半分冗談のような、本気のようなことも言われていました。
マラリアは当然でも黄熱はちょっと特別扱いで、地元の新聞に「~地区は黄熱のウイルスを持った蚊がいるから注意して」なんて記事が掲載されることもありました。
まぁ、ケアンズも人口が増え、街も大きくなった現在はもうマラリアも心配ないのかもしれませんが、やはり広すぎる大陸、恐るべき空白が広がるオーストラリアには、まだまだ人間がコントロールしきれない部分も残っています。
また明日からは虫除けスプレーしっかり塗って、カンガルーに会いに行きますか。
今日は朝から快晴です。