先日に続き、オーストラリアの医療事情についてご紹介します。
今日は歯医者さん ?””。
歯医者さん、と聞いて心踊る人はいらっしゃいますか?
私などは子供の頃の思い出がよぎり、音と振動が奥歯の辺りによみがえってきて、思わず力が入っちゃいますが、皆さんはどうでしょう。
実は今、歯医者さんに通っています。
10年以上前に被せた金属のあれ(クラウンと呼ぶらしいですが)が取れてしまい、しみるようになってきたため、しぶしぶ通うことにした次第です。
今、歯医者さんに通っています ・ ・ ・ ・ 日本の。
そう私はオーストラリアに住んでいるんですよ。
でも、日本の歯医者さんに通っています。
不思議でしょ。
その理由は、、、、
先回の救急車と同じ。
オーストラリアでは歯医者さんは保険の適用外なのです。
つまりかかる費用は全て実費。
日本に居住していない私は当然、日本の国民保険などにも加入していません。
日本で歯医者さんに通っても100%実費。
でもオーストラリアで治療するより、日本でした方が格段に安いんです。
もちろん飛行機代を考えるとお安くはありませんが、幸い私の場合仕事でちょくちょく日本へ行くため、その仕事の合間をぬって歯医者さん通いを続けています。
先回ご紹介したとおり、オーストラリアの公的保険は救急車代はもちろん、歯医者さん、眼科などなどはカバーしていません。
そのため、やはり別に保険に加入して、そうした費用をまかなうことになっているのですが、これまで自分の身体に無頓着だった私のように、毎月1万円も払って別の保険に入るのはもったいないと考える人も大勢います。
誤解されないように付け加えておきますが、なにもオーストラリアの公的保険は悪いことばかりではありません。
出産などは全て無料ですし、普通の病気の治療には何ら支障はありません。
ですが、高度医療と呼ばれる治療などは公的保険でまかなわれる病院では数ヶ月、何年も順番を待たなければならなかったり、出産でも、個室を希望したり、特別な待遇を求める場合は、公的保険の適用されない“Private Hospital”と呼ばれる、私立病院にかかる必要があります。
もちろんそうした場合は、公的保険以外に、医療保険に加入していないと費用の面でも、そして受け入れてくれない場合などもでてきます。
経済的に余裕のある人はより快適な、そして高度な医療が受けられる。
そんなアメリカやオーストラリアのようなシステムが良いのかどうか?
それはいろいろ疑問も、議論もあることでしょう。
財政的にパンク寸前(すでにパンク状態?)の日本の保険制度。
皆さん、この素晴らしい日本の保険制度をなくしてはダメですよ。
そんなわけで、そろそろ私的保険にも加入しようかと迷っている、微妙な年頃の私のお話。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
今日も良い天気だった。