今でこそ“サラダランド”という名前を知りました(サラダランドさんありがとう)が、そんな名前も知らず、日本でそれ(野菜の水切り器)を購入した時のお話です。
両親の住む実家のそばにあるホームセンター。
名前も知らなかった私は、一人の店員さんを捕まえ、身振り手振りも交え、一生懸命欲しいものを説明するもわかってもらえず、その店員さんも困ってしまったようす。
でもすぐに台所用品に詳しい別の店員さんをわざわざ呼んでくれました。
見るからに台所のベテランという風格溢れるその女性店員さん。
私の気持ちをわかってくれたのか、すぐに目指すもののある場所へ。
そんなドラマの末、手に入れたのが写真のブツ。
お会計のレジ担当の方は手を前に組み、姿勢を正して「いらっしゃいませ。お待たせしました。」の一言。
いや~日本の店員さんてどうしてこんなにしっかりしてるんだろう。
どうしてこんなに丁寧なんだろう。
なんでこんなに一所懸命になってくれるんだろう。
日本のサービスの本質を肌で感じた体験でした。
ところ変わってオーストラリア。
最近の出来事です。
壊れてしまった撮影用に使っていた椅子を買い換えるべく、そうしたオフィス用品を売っているお店へ。
しばらく見てまわり、これにしようかあれにしようか、候補が絞られたところでちょっと確かめたいことが。
うろうろ遊んでいる店内を見回っている店員さんを見つけて声をかけることに。
私 「この二つで迷ってるんだけど、こっちの値段の高い方は高さが変えられますか?」。
店員さん 「え~っと」。
しばらくごそごそいじくってます。
私 「これより高くなると思うんだけど、この見本は壊れてるのかな?」
店員さん 「・・・・・」。
店員さん 「たぶんこれ以上は無理だと思うよ」。
私 「でもこっちの値段安いほうと同じメーカーでしょう。こっちはもっと高くなるよ、ほら」。
店員さん 「・・・・・」。
またしばらくいじくった後、
「いや、これは高さ変えれない、と思うよ。」
お~いっ。
思うとはどんな説明じゃ!!
気の弱い、優しい私は心の中で叫ぶのみ。
私 「そうですか ・ ・ ・」。
自分の失敗に気がついた私。
オーストラリアで買い物するときのゴールデンルールを守らなかった私。
そんな私に責任があります。ありますとも。
ゴールデンルールその1。
買い物行く前には、できるだけ自分で商品の下調べをしていくこと。
ゴールデンルールその2
店員さんに声を掛ける時はまずこう聞くこと。
「あなたは~(自分の見ている商品)に詳しいですか?」
電気屋さんでも家具屋さんでも、オーストラリアで買い物するときにはこれがとっても大事。
詳しい人を呼んでくるという発想がでてこない店員さんがオーストラリアには多すぎ。
仕事する気があるのかないのか?
商品を売る気があるのかないのか?
不思議に感じることが多々あります。
もちろんオーストラリアでも、素晴らしいサービスのお店や店員さんもありますし、いらっしゃいます。
逆に日本でも「何だココ」と思うようなお店もありますよね。
でも一概に比べると、オーストラリアの店員さんたちは接客業と呼べないような人がたくさんいらっしゃいます。
店員さんどおしでおしゃべりしてて、お客に顔も向けず機械的にレジをこなしていく人。
「ありがとうございます」の一言どころか、むっつり黙りこくっている、不機嫌が顔に出てる人。
「私が何か気に障るようなことしました?」
お客と店員さんの立場が日本とオーストラリアではまったく違う。
ある人はオーストラリアはフレンドリーだから、堅苦しい挨拶なんて ・ ・ ・ 。
そんなふうにおっしゃるオーストラリア人の友人もおります。
でも私は日本人ですから。
日本流がスキ、です。
今日も良い天気のゴールドコーストです。
ほんとにそうですね。日本流が好き、と言いたくなる時はたくさんあります。オーストラリアに住んでいる日本人は、私も含めて、豪が好きでいる人が大半だと思いますが、目の前の人に礼を示す日本人の習慣・あり方と、こちらの実態のあまりの違いにがっかりすることも多々あります。時どき日本人の高い精神性を思い出して心が動きます。仕事という観点で言えば、オパールならジェムストーリーさん、と推薦したくなるのは、オパールに対する愛情や造詣の深さもそうですが、やはり日本流のプロ意識をお持ちなのがよく伝わってくるからなのです。永い目で見ると結果としてそれは、ビジネス収益以上のものを財産として残すことになると思います。
日本の皆さん、今週末、ゴールドコーストで日本祭りがありますよ。太鼓もあるからぜひどうぞ。
>サラダランドさま
日本を離れて暮らしているからこそ、日本の良さ、文化を考えること、そして見直すことってありますよね。オーストラリアという異国に暮らしていても、日本の心や文化をなくさないよう生活していきたいと思います。