他の色石、特にファセットカットされるような色石とオパールの決定的な違い。。。
わかりますか???
そう、そのとおり。
“方向性”とでも呼びましょうか、見る角度による表情の違いです。
例えばダイヤモンド。
内包物が目立つような、あるいはプロポーションが悪いものは、石の向き“方向性”が重要になってくるかもしれませんが、普通はダイヤモンドのどこを上にしようが、横にしようが、その表情に大きな違いはありません。
ですがオパールの場合、石の上下、あるいは左右、またまたある時は微妙な角度、によって、表情がまったく違ってきます。
そんなオパールを宝飾品にする場合、当然、どの向き、どの角度で石を留めていくかがとても重要なポイントになってきます。
既製枠にのせる場合でも、オパールに慣れていない職人さんだとあまりこのあたりに気を使わず、「このペンダント、上下逆にオパール留めたらもっと色出るのにな」、なんて思わせられることも。
定番のオーバルに研磨する場合、このあたりのことも考えながらどの方向を磨きあがった時の石の上下(天地)にするか決めてからカットしていくのは当然。
ですがブラックオパールでもボルダーオパールでも、全てをオーバルにカットできるようなくらい素材が豊富ではない昨今、時には細長く、時にはまったくのフリーシェープにカットされる場合も。
そんな不定形な形のオパールの色合いをどれだけ活かすことができるか?
デザインの段階からの綿密な計画が必要となります。
例えば写真のようなペンダント。
どの部分を上(天)にするか、どう角度をつけていくかはまず最初に考えなければならない出発点。
上下左右だけでなく、“石の右側を少し手前に”とか、“上の部分をちょっと引き気味に”とか、“胸のラインがこれくらいだから、この部分をこうして”とか。
オパールの魅力を100%引き出してやる、活かしてやるためにはとっても大切なことです。
そう考えると、他の宝石よりも手間のかかるヤツですが、これこそがオパールの魅力、そして個性です。
オパールジュエリーをお持ちでしたら、どうぞ一度確認してみてください。
あなたのオパールは居心地良さそうですか?
今日から“Schoolies Week”。
期間中、オーストラリア全土から4万人ほどの高校を卒業した若人がゴールドコーストに集まってきます。
あまり羽目をはずし過ぎずに楽しんでもらいたいものです。