世界中から観光客がやって来るこの街サーファーズ・パラダイス。
ビーチの美しさは、この街に住む者の自慢のひとつですが、街中は決してきれいとは言えません。
特に土曜日や日曜日の朝。
ファーストフードの残骸、空き瓶、空き缶、吸殻、そして噛み捨てられたガムと、まるで駅裏の飲み屋街の様相。
前夜の喧騒をそのまま引きずったゴミくずが、青空に白々しささえ感じます。
もちろんこうしたゴミを拾ったり、掃除したりする係の人がいますので、ある程度きれいには保たれているのですが、それでも平気でポイポイする輩が多すぎ。
昨年、“品格”という言葉をずいぶん耳にしました。
ゴミを平気で投げ捨てる人を品格がないとは言えないのかもしれませんが、やはりこうした道徳心、公共精神の欠如した人間は決して尊敬できるものではありません。
品格というものは、持って生まれるものでもあるのでしょうが、親のしつけや教育に負うところが大きいのではないでしょうか?
店先で平気で子供におしっこさせている父親。
子供がハンバーガーの袋を道端に投げ捨てても何も言わない母親。
子供の前で、自らが平気でゴミを散らかしっぱなしにする両親。
あげればキリがないくらい。
お国柄や民族に関係なく、どこにでもそうした親はいるのでしょう。
そうした親を持った子供たちは、将来自分もその親と同じような親になり、そしてまた同じような子供が育って ・ ・ ・ ・ ・ 。
日本でもここオーストラリアでも、教育の大切さは皆が声を張り上げていることです。
でも、いくら数学が得意でも、いくら字が上手くかけても、こうした公共心、道徳心、品格のない子供だけでは、先が不安になるのは私だけでしょうか?
日本で言うところの“しつけ”。
いけないこと、他人に迷惑をかけること、そんなことをするたんびに、ぶたれ、ひっぱたかれ、床下に閉じ込められ、風呂場に閉じ込められ、、、、。
今の世であれば、即警察行きのような父親に育てられた40半ばのおじさんには、今のしつけは甘いような気がしてなりません。
でも、子供をしつける前に親をしつけないといけない世の中なのかもしれませんね、ひょっとしたら。
今日も雨のゴールドコーストです。