今日ご紹介するのは、育まれてきた長い年月を感じさせるこのブラックオパールです。
15カラットを超える大ぶりなサイズ。
内包物も少なく、厚みも充分。
でも一番の特徴はその表情です。
まるで瞳のよう。
ピンファイヤー系の目玉部分を、グリーンとブルーのブロード系の遊色が取り囲んでいます。
オパールの遊色パターンは、形成される際の周りの環境の影響により、いろいろな表情を見せてくれます。
そう、木の年輪のように、水分量、圧力、温度、エトセトラ、エトセトラ、、、が複雑に関係しあうことで、独特の、そのオパール固有の表情を私たちに見せてくれるのです。
環境がオパールにとり安定的で、ゆっくり、じっくりと時間をかけられた場合と、例えば急激な圧力の増減による場合では、オパール内部の粒子、つぶの大きさや規則性に差が出てきます。
写真のブラックオパール。
どんな時代、どんな歴史を経て生まれてきたのかはわかりませんが、目玉部分からその外側部分へ大きく成長していく過程で、何か大きな環境の変化があったのでしょう。
いったいどんな時代のどんな変化を経験してきたのか?
6500万年前の隕石の落下なのか?
4000万年前の氷河期の到来なのか?
それとも活発な造山、地殻活動なのか?
真相は誰にもわかりません。
オパール1センチは600万年の歴史。
そんな壮大な自然の営み、地球の活動を感じさせてくれるオパールです
小雨パラつくゴールドコーストです。