穏やかな波。
それぞれが違った色、表情を持ち、ゆらゆら打ち寄せてくる波。
ボルダーオパールに特徴的な遊色のパターンです。
ブラックオパールにはあまり見られない写真のような波型のパターン。
それぞれのオパールが生まれてくる過程の、そして環境の違いに思いを馳せることができます。
まわりからじわじわっと浸み込み、そして形成されていくブラックオパールと違い、ボルダーオパールは鉄鉱石という乗り越えることのできない壁が常に存在します。
オパールの元となる成分は、その鉄鉱石の隙間に浸み込んでいくことで堆積していくため、どうしても二次元方向に積み重なり、写真のような波型を創り出していきます。
実際は、非常にゆっくりした時間の流れ、数百万年という時間の流れの中で起きる現象ですので、もちろん私も、どんな人間も、その目で確認したわけではありません。
ですが、そんな長い時間を想像し、ひとつひとつのオパールが過ごしてきた環境を空想してみる時、ちょっと意識が遠くへ行ってしまうような、いつもの空想癖が私を支配してしまいます。
どんな宝石でも、その生まれ、経歴はさまざま。
それを想像することも、宝石の楽しみ方のひとつではないでしょうか?
今日も快晴のゴールドコーストです。