今日は“窓”のあるオパールの紹介です。
ブラックオパールやボルダーオパールに見られるもので、裏面の母岩部分の濃淡、あるいはオパール層の浸透で、その部分だけ透明性が高く、裏側が透けて見える現象、これを “Window (ウインドー、窓)”と呼びます。
裏面にポッチや鉄鉱石の母岩を伴うオパールならではの特徴で、当然それ以外のホワイトオパールやメキシコオパールにはあまり見られない表情です。
写真のボルダーオパールも、2本のライン状の窓が横切り、その部分だけ透明になっています。
一般的な価値判断では、こうした窓の存在はマイナス要因となり、そのオパールの価値を下げますが、中には窓の存在により独特の表情を作り出していたり、屈折率の違いから、窓の部分が強烈な遊色を示す場合もあり、必ずしも悪いことだけではありません。
考えようによっては、それだけオパール層が厚い、多いとも言え、このあたりはお好みの問題です。
よくこの窓の部分から割れてしまうのではないかとご心配になる方がいらっしゃいますが、そうした心配はまったく不要で、かえってオパール層が厚いぶん割れにくいんではないかと感じることもあります。
また、窓の存在によって、その価格は割安となり、よりサイズの大きなもの、美しいものをお安く求めていただけるのも事実です。
この窓が大きくなり、オパール全体が窓になったものがクリスタル系と呼ばれるもので、たいへん強烈なフラッシュを持つ魅力を見せてくれます。
そんな一風変った表情を見せる“窓のあるオパール”。
ちょっと見直してみてください。
雲が多めの今日のゴールドコーストです