日本は、そろそろ残暑もおさまってきた頃でしょうか?
暑い夏は苦手ですが、やはり夏の終わりというものは今でもちょっと寂しくなったりします。
これから夏を迎えるゴールドコースト。
そんな季節に見た、昨日の夢のお話、聞いてください。
私の両親は、ふたりとも東北の同じ県出身です。
遡ること、もう35,6年ほど前。
夏休み、お盆の時期になると、家族4人で車に乗り込み、夜の国道4号線(まだ東北自動車道が完成してなかった頃です)を両親どちらかの故郷、私にとって田舎と呼べるところ、へ向かうのが例年の楽しみでした。
母親の生家の裏には川が流れ、その向こうに広がるのは里山、里山、そして里山。
この川で遊ぶのが何よりの楽しみ。
現在のように人口の護岸など無く、あるのはあくまでも自然が創り出してくれた姿。
ちょっと気を抜くと足を取られそうな早瀬。
岩盤を流れ落ちる小さな滝。
緩やかに、どこまでも青く、渦を巻く淵。
その川のどんな部分も、驚きと感動の宝庫でした。
ある時、叔父に連れられて行った魚とり。
網を使うでもなく、ヤスで突くわけでもなく、針で釣上げるのでもない。
道具は一本の大きなハンマー(玄翁)。
川のアチコチに転がる岩に、この大きなハンマーが振り下ろされると、音と火花が響き渡り、運が良ければ岩の下に隠れていた魚が気絶して浮び上がってきたものでした。
手渡されたハンマーの重さに負けじと何度もやってみますが、魚は浮かんでこず、中途半端な衝撃はただ岩を砕き、手をしびれさせるだけ。
川のせせらぎと響き渡るハンマーの音。
そしてセミの鳴き声。
青い空。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
そんな、音も、色も、匂いも、顔を流れる汗の感触も、全てがよみがえってくるような、そんな夢を見ました。
なぜ、突然そんな夢を見たのか?
わかりません。
もう40後半に差し掛かると、時おり子供の頃に無性に戻りたくなる時があります。
なんにでも感動できたあの頃。
あの気持、忘れないように。
幸い私の場合、オパールに囲まれ、自然の造形に見入ったり感動したりするチャンスは多い方なのかもしれませんね。
あの川も今ではすっかり人の手で川相はおとなしくなり、まわりの里山も姿を変えてしまっているでしょう。
川でハンマーなんて持ってたら、あっという間につかまっちゃう時代かも。
オパールにもオーストラリアにも全く関係ない、超私的な本日の話題、お許しください。
はっきりしない、今日のゴールドコーストの空です。