弊社直営店の道路を挟んで向かい、すぐそばに新しく警察署が出来ました。
近くに警察があるなんて、防犯上とても好ましいこと、のハズなんですが、オーストラリアではちょっと事情が違うようです。
そんな警察とのちょっとしたやり取り、そんなお話を今日はご紹介します。
主役は南米、コロンビアからやって来た留学生の女性。
突然やって来た彼女が言うことには、銀行のATMでお金を下ろそうとしてカードを入れたんだけど、どうやら操作を間違えてしまいATMに入ったままカードが戻って来なくなっちゃった、という話。
オーストラリアに来たばかりで知り合いもいず、運悪く小銭すら財布には残っておらず、そしてその日は土曜日。銀行は月曜日まで開きません。
どうしようもなくなった彼女は、仕方なく腕時計を売って何とかしようと、弊社にやって来たようでした。
もちろん質屋さんじゃない弊社には、腕時計を買い取ることは出来ません。
でも何かできる事が無いか?
そう、困った時は、、、
「お巡りさん!!」
彼女を連れ、開業(?)ホヤホヤの警察署へ。
受付にどっしり腰を落ち着けた女性警察官の姿が、
彼女の窮状を訴え、何かしてあげられないか話すことしばし。
その女性警察官の口から出た言葉は!?
「そんなことするために警察があるんじゃない!!警察官がいるんじゃない!!
キ~ッ!!!」
「・・・・・・」
何が気に障ったのか、まるで犯人に向かうように声を荒げたその警察官。
虫の居所が悪かったの?
私たちが何か悪いことでも??
それとも、これが普通???
そんな目つきの鋭い警察官を尻目に、警察署を後に。
ちょうど前にいた男性警官に同じことを話し、助けを求めると、
「してあげられることはあんまり無いけど、時計買ってくれるお店を紹介してあげるよ」
そんな優しい一言。
でも、教えてくれるだけで、そこまで車で送ってあげるとか、バス代を貸してあげるとか、そんな話にはなりません。
小銭すら持ってない彼女ですから、そのお店まで歩けってコト??
お金は貸さない主義(貸すときは、あげるもんだと思ってやる)の私ですが、6ドルをバス代に彼女に渡してあげることに。
「月曜日にはお金が送られてくる(コロンビアの親御さんから)んで、必ず返しにきます。」
そんな言葉を残して、彼女は腕時計を売りに出かけていきました。
日本の警察なら違った対応をするんじゃないでしょうか?
確かにこちらの警察は冷たいというか、余程のことじゃないと動いてくれないとか、そんな経験から来る実感を持っていました。
でも、、、?
世界中からいろいろな国の人たちがやって来るゴールドコースト、観光地のゴールドコースト。
もう少し対処の仕方があるんでは?
日本の交番制度を中心とした警察のあり方と、あくまでも犯罪、それもある程度凶悪な犯罪に特化したオーストラリアの警察システム。
困った時に頼りになる“お巡りさん”。
そんな存在がココにも必要。
立派な地下駐車場があるのに、道路脇の停止ゾーンを独り占めしてるパトカー。
庶民は停めるとこ無くて困ってるのに ・ ・ ・ ・ 。
そんな小言も出ちゃう今日この頃です。
強烈な日差しと、心地よい風がちょうど良いゴールドコーストです。