オパールが大好きなオーストラリア人ご夫婦。
これまで もいろいろ揃えていただいてきましたが、今回はこんなご依頼でした。
毎年、年明けにいらっしゃり、奥さまの誕生日プレゼントとしてご注文をいただいてきたのですが、今回は少々早めのご来店。
リングもペンダントも、イアリングも、ブレスレットも、そしてバングルも、すべて揃えていただき、今度はいったい何をご提案したらよいのかと、内心、戦々恐々。
ブレスレットがお好きな奥さまのご希望は、もうひとつ、今度は違った色合いでブレスを、というご希望でした。
前回はブルーグリーン系であつらえたので、今回はいよいよ“赤”?!。
そんな時、ご主人からの一言。
「色揃えないで作ってみたら?」
2ピース以上のオパールを揃える、例えばイアリングなどの場合、これまで、どうしても同じ色合い、できるだけ同じ表情にこだわってきました。
でも、逆にまったく異なる色合いを組み合わせても良いのかも?
発想の転換です。
そこでお2人に選んでいただいたのが、上の写真のブラックオパールたち。
色合いも、斑の出方も、そして形さえも、それぞれがユニークなこのオパール。
枠は規制のものを流用して、それぞれのオパールの形や大きさに合わせて手を加えてやることに。
そして次は、お2人と私、そしてデザイナーが頭揃えて、順番の検討です。
「このオパールが端、そしてその次がこれ」
「イヤイヤ、これがこっち!」
「こっちでしょう!!」
そんなやり取りの末、無事、順番も決まり、後は実際に加工するのみ。
出来上がりが楽しみ。
あえて色を揃えず、カラフルなまま、ブラックオパールの様々な表情をひとつのジュエリーに。
これぞ、ブラックオパールをまわりの人たちにアピールするためのジュエリー。
歩く広告塔になっていただきましょう、Ms.W!
昨晩から蒸し暑いゴールドコーストです。