皆さんはクリスマス、どのように過ごされましたか?
今日は“すぐに役立つ、オーストラリア流クリスマスの過ごし方”をご紹介します。
急にオーストラリア人のご家庭に招待された!
そんな、どなたにも起こり得る状況で、恥をかかないために是非ポイントを押さえておいて下さい。
クリスマス。
日本と違い、オーストラリアのクリスマスは25日が本番。
そしてディナー。
まず、絶対忘れてはならないのが、そう“プレゼント”!
最低でもワインの一本くらいは持参していきましょう。
もちろん裸のままではなく、ラッピングしてね。
そして、招待されたお家に着いたら、そのワインをすかさずその家のご主人へ。
「つまらないモノですが」なんて謙遜は?。
「すっごく美味しい、私の大好きなワイン持ってきました」くらい、ズウズウしくいってください。
ご家族への紹介も済み、さぁいよいよディナー。
あっ、勝手に席に着いちゃダメですよ。
席を指定されるまで待ちましょう。
無事、席に着くことが出来たあなたの目の前には、上の写真のような光景があるはず。
お皿の上に載っている大きなキャンディーのような包み、
膝に乗せるナプキンでもなく、まして食べるものでもありません。
“クリスマス・クラッカー”と呼ばれる、英国系ご家族のクリスマスディナーには欠かせないお品物。
これをどうするか!?
クリスマスディナー最大の難関です。
全員が着席し、一家の主のお祈り、あるいは一言、そして乾杯がすんだところで、おもむろにこのクラッカーを手に取りましょう。
でも、あくまでもまわりの人たちとタイミングを合わせてね。
次に隣に座っている人(右側か左側かは、まわりの雰囲気で判断してください)へ、このクラッカーを差し出し、それぞれ端をつかんで引っ張ります。
「パン!!」
そんな破裂音に飛び上がらないでくださいね、豪流クリスマスディナーの初心者だと思われちゃいますからね。
見事、クラッカーがふたつに割れたら、その中に入っている紙切れを取り出してください。
そこには小さな文字で、短い文章が書いてあるはずです。
全員のクラッカーが破裂音を響かせ、無事にそれぞれがこの紙片を手に取ると、きっとそのうちの子供たちが、その文章を読みにかかるはず。
「上は大水、下は大火事、なんだ?(古る!)」
そんな、ちょっとなぞなぞのようなジョークがその文章の正体。
「お風呂!!(何じゃコリャ)」
そんな風にすぐに答えてはダメ。
わかっても考えるフリをしてください。
しばし出題者以外の全員が考えている(フリ)していると、その出題者の子供は得意げに答えを口にするでしょう。
そこで大げさに、そう大げさに感心することが大切。
こんな具合に、全員が自分の手にしたなぞなぞジョークを披露し、「私のが一番!」、「イヤイヤ俺のが!!」、「まさか私のよ!!!」なんて盛り上がり、ディナーの幕は切って落とされます。
おっと。
もし、あなたは英語が得意でなく、手にしたジョークの内容が理解できないような時は、その盛り上がりにまぎれて、自分の番をうやむやにしてしまいましょ。
あくまでもさりげなく、ね。
さぁ、実際のディナーが始まります。
ご主人がターキー(水之江じゃないですよ)、七面鳥をスライスし配ってまわるか、あるいはお皿が回ってきますので、ご自分のお皿にお好きなだけ取り分けてください。あんまり欲張らないように。
そうして、やれサラダだ、ハムだ、またサラダだ、ポテトだ、かぼちゃだ、と次々と回ってきますので、お好みに合わせてどうぞ。
会話を楽しみながら、お酒は控えめに、ゆっくりとね。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
こんなお上品なディナーを楽しむ家庭が、どれくらいオーストラリアにあるでしょうか?
おそらく半分以上は、バーベキューで肉焼いて、ビール飲んで、酔っ払って、次の日二日酔い。
これが本当のところ。
でも、イギリス系の国では、今日ご紹介したしきたり(?)が普通なんですよ。
そんな時が突然やってきたら、お役に立ててください。
うふふ 。。。
「食べ過ぎた、うっぷ。」
「ちょっとお酒が残ってい ・・・。」
中途半端な天気のゴールドコーストです。