ついこの間まで、カナダやアメリカ、そしてメキシコや日本と、対岸の家事状態だったオーストラリアのインフルエンザ事情ですが、ここ2週間ほどで急激に患者数が増え、今や日本をとうに越えてしまいました。
日本では、マスコミの報道も少し落ち着いたような感じを受けますが、ここオーストラリアでは今が盛り。
ついこの間までオーストラリア全国で10人程度だった感染者が、今日の段階では1000人に迫る勢い。
特にメルボルンのあるビクトリア州のみで、900人を越える患者さんが出ているようで、それ以外の州とは天地の差。
保健政策や防疫体制の不備が原因なのでしょうが、それにしてもあまりにも突出しすぎ。
ビクトリア州の州知事は言い逃れに必死。
これだけ患者さんが集中すると、他の州から警戒されるのは当然の成り行きです。
そんなわけで、ビクトリア州以外のほとんどの州が、対ビクトリア州に検疫制度を発動しました。
ビクトリア州に旅行などで出かけ戻ってきた小中高生は、戻った日から7日間、学校へ行くことをせず自宅で過ごさなければならない、つまり潜伏期間を自宅で過ごし、感染していないことがはっきりしたら学校へ来ても良いよ、ということ。
まぁ妥当な処置でしょう。
やはり、学校は感染の広がりやすい場所ですからね。
オーストラリア全体でも、同じような処置を特定の国々に対してすでに行っており、メキシコ、カナダ、米国、パナマ、そして日本からの小中高生、そしてそれらの国を訪れていた生徒は、やはり7日間の検疫期間は通学禁止です。
話は変わりますが、日本では風評被害を考慮してなのか、豚インフルエンザと言う呼称は使用しないことになっているようですが、オーストラリアでは発生初期からこれまで、一貫して“Swine Flu(豚かぜ)”のまま。
このあたりも日豪の国民性というか、状況の違いを感じますね。。。
それにしても、これから冬を迎えるオーストラリアです。
これ以上、広がらないこと、そして観光業にこれ以上影響が出ないことを祈ります。
今日はさわやかな一日でした。