いよいよ8月も最終日。
宿題に追われる子供たちの悲鳴が聞こえそう。。。
8月には毎年、なぜか戦争関係の本を読むことが多くなってきます。
おととしは広島の原爆、去年は戦争論、そして今年読んだのがこの本、「ホタル帰る」。
まったくの戦後生まれですから、なんら心のソコに残っているものありません。
でも、原爆記念日や終戦記念日に刺激され、日本という国が経験してきた歴史を覗いてみたくなるのが8月なのです。
特攻隊にまつわるこの本は、映画にもなったくらい有名な作品らしいのでご存知の方も多いかと思いますが、そんなことなどまったく知らず、前知識も先入観もなく、何気なく手に取った本でした。
18歳そこそこの若者が、いくら戦争とはいえ国のために身を捨てていく、そんな彼らを取り巻くまわりの人たち、、、
ホロっときました。
あまりにも超越した、そしてあまりにも純粋な優しさと思いやる気持ち、そして使命感。
いまの日本、戦争や、まして特攻隊の話題をタブー視する人たちも多いようですが、自分を犠牲にしてまでも国を守ろう、家族を守ろうとした彼らや、それを支えた人たちがいたことは事実。
究極の滅私する気持ち。
あまりにも大きくなってしまった現在との違いに、唖然としてしまうと同時に、不謹慎かもしれませんが、そこまで必死になれた彼らに“あこがれ”のような気持ちを持ってしまうのは私だけでしょうか?
オーストラリアでも8月は何かと戦争の話題が多いのですが、どんな背景があれ、オーストラリアという国のために戦場に出かけていった彼ら、彼女たちは今でも英雄視されています。
それに引き換え、日本の立場、社会の捉え方の違い。
敗戦国の悲しさなのでしょうか?
他を思いやる心。
考えさせられた一冊でした。
新しい民主党政権。
戦争をしないことはもちろんですが、日本という国を国民全てが誇れる、自分の国として自覚できる、そんな国づくりをしてもらいたいものです。
雑文お許しください。
昨晩から今朝方まで、久しぶりの雨が降り、今日は涼しいゴールドコーストです。