私が初めてゴールドコーストに来たのは、今から23年ほど前になるでしょうか。
その時の感動は、今でも思い出します。
にょきにょき青い空に向かって伸びているハイライズ。
永遠と続く白いビーチ。
そして、何よりもこの街に響き渡る潮騒でした。
ビーチに立っていればもちろんですが、街のどこにいようと、ハイライズの部屋の中であろうと、“ゴォ~”とBGMのように波の音が聞こえたものでした。
そんなBGMが新鮮で嬉しくて、一発でこの街を好きになったものです。
でも、それから年月が流れ、ある日突然気がつくと、いつの間にかそんな心地よいBGMは耳に入ってこなくなってしまいました。
海も波も、そしてビーチもあの頃と変わらずそこにあるのに、今耳に飛び込んでくるのは、
工事の騒音。
金属のぶつかりあう音。
サイレン。
そして資材を運ぶ大型トラックの道を行くノイズ。
今、街の再開発が進む中、あっちでもこっちでも工事。
そんな工事現場のノイズに邪魔されて、今はあのBGMは聞こえません。
写真のヒルトンホテルの建設が一段落しないと、あの頃の音、そして街は戻ってこないでしょう。
あと1年ほどの辛抱。
でも、きっとその頃はまた、別のビルが・・・・・。
ふと、20数年前に思いをめぐらせた、そんな青空広がる今日のゴールドコーストです。