さぁ、8月。
日本は夏本番、夏休み。
毎年、この時期に思い出すのは、子供の頃の夏休みの思い出。
東北の田舎に行き、カブトムシ、川遊び、とうもろこし、スイカ、そして、
お祖母ちゃんの顔。
宝石を売りたいという人や、どれくらいの価値が有るのか見てほしいという人が、時おり店にやって来ます。
昨日やって来た、二十歳くらいの彼も、そんなひとり。
「持っていてもしょうがないんで売りたいんだけど、どれくらいの価値が有るものなのか、ちょっと見てくれる?」
そう言って取り出した箱の中には、ペンダントやらリングやらブローチやらがいっぱい。
話を聞いてみると、どうやらお祖母ちゃんが残してくれたもののよう。
ちゃんとした設備があるわけじゃないんで、正確なことはわからないと一応説明しながらも見てあげることに。
トリプレットのペンダント、メッキ台。
ダブレットのペンダント、シルバー台。
水晶のような大ぶりな透明石がのっているリング、おそらくシルバー台。
それ以外にも、ジュエリーというよりは、アクセサリーと呼ぶのがふさわしいものがたくさん。
それぞれ説明しながら、彼にも見せてあげることしばし。
「たいしたものは無いと思ってたんだけど、こういうの買ってくれるとこ知ってる?」
そんな言葉にカチン!、とスイッチオン。
「正直、これを買おうという人はいないと思う。たとえ売れたとしてもたいした金額にはならないよ。」
ちょっとガッカリそうな彼。
「それより、せっかくお祖母ちゃんが残してくれたんだから、大切に持っていれば。思い出いらないの?売っちゃっていいの?」
言葉に含まれた憤慨を感じてくれたのか、
「そうだよね、どうしようかな、・・・・」
なんて考え込む彼。
そして最後に出てきた言葉は、
「じゃぁ、とりあえず質屋に持っていってみるよ!」
袋の緒が切れた瞬間!
「好きにしたら良いんじゃない。」
大人ですから優しく、かつイヤみったらしく言って送り出しました。
経済的理由から、しかたなく、泣く泣く宝石を手放す人がいるいっぽう、彼のように“とりあえずお金になんないかな?”くらいの人も。
ちょっと私には信じられない、
思い出を売っちゃうなんて。
最近、少し頑固?偏屈?な年頃になってきた自分に気がつくことが。
今日も愚痴っぽくてすいません。
I need a break!
素晴らしい青空のゴールドコーストです。