番犬。。。
駆け足でご紹介してきたライトニングリッジ。
最後に、現在の採掘状況と今後の見通しを、感じたままお伝えしていこうと思います。
まずは雨の多さ。
今年ほど雨が多いのは本当にまれです。
いつもであれば“赤茶”の景色が、今年は“緑”。
生活するにはとても良いことですが、そのおかげで採掘が捗らないことに。
いったん雨が降ると、そこらじゅう泥だらけ、車も人も身動きできない状態になってしまう土地柄、採掘はお休みになってしまいます。
その影響もあって、なかなか仕事がはかどらないというのが多くのマイナーたちから聞かされたことでした。
そして、もちろん採掘量の激減は雨の影響だけでなく、なかなか良いものが採れないどころか、まったく何も採れないマイナーも。
ここ2年間まったく何も採れてない、まったくお金になってない、そんなことも口にするマイナーもいました。
採れなくとも採掘を続けている限り、いろいろとお金は出て行くのは当たり前。
そんな中、やはり燃料代が彼らの一番の悩み。
一日あたり、最低でも50リットルの燃料が必要で、最近のガソリン価格の高騰は思っていた以上にマイナーたちを直撃しているようです。
お金は掛かる、でもお金は入ってこない、
採掘を止める人間、採掘するための資金を稼ぐため数ヶ月を出稼ぎに行く人間(いわゆる“パートタイムマイナー”)、、、
もうひとつ、マイナーたちの高齢化。
皆、ビール片手に元気そうに話してくれましたが、見渡すと白い伸び放題の髪、そして白いヤギひげ、
サンタクロースに囲まれているような錯覚に。
彼らは過去にずいぶん良い思いがあるからこそ、今でも採掘を続けていられるのでしょうが、5年後にはこのうち何人が採掘していられるでしょうか?
若い人間たちが魅力を感じるくらいに採れる量が増えないと、なかなかマイナーたちの若返りは難しいかも。
ですが、明るい話題も。
ずっとノビノビになっている新しい鉱区の採掘許可が、州政府からもうすぐ出そうだということ。
その新しい鉱区に期待しているマイナーが多くいるということ。
サンタ顔に混じって、若いマイナーたちの顔も、少人数ではあるけれで、見れたこと。
彼らがここでの生活を楽しんでいること。
そして、今回出会ったマイナーたち皆が、陽気で前向きで悲観的でないこと。
また以前のようなフィーバーな時代が来ることを一緒に願って、
彼らと別れました。
また近いうちに行ってこようかな。。。
曇り空のゴールドコーストです