“Opal Association”という団体があります。
ブラックオパールに関わる業者が中心となって、オパールの啓蒙運動やパンフレットの作成など、細々と行なっている業界団体です。
弊社も業界の片隅にいるものとして、一応会員になっています。
怪しげな業者やお店を見つけ、消費者がそうした輩から被害を受けないようにすることも、このオパール・アソシエーションの大切な役割のひとつ、なんですが、、、、
張り合わせオパールや人工オパールを天然として販売しているもの。
オパールとはまったく異なるものに、オパールの名をつけて販売しているもの。
ネットショッピングの普及とともに、そんな業者が、世界中あらゆる所で、“詐欺”まがいの商売を続けています。
最近、オパールアソシエーションが目をつけているのが、“SEA OPAL”と名づけられ販売されているもの。
直訳すれば“海オパール”ということになるのですが、その正体はニュージーランド産が有名な“PAUA SHELL”と呼ばれる、アワビのような貝の殻(上の写真)。
ニュージーランドやオーストラリアでも、昔から手軽なアクセサリーとして、この貝を磨いたものがお土産屋さんなどで販売されてきました。
でも、なにしろ貝殻ですから、その希少性も、そしてイメージも、オパールとは比べ物にならないのは当然のこと。
そこで誰かがひらめいたのでしょう、まるでオパールのような表情を持っているから、そしてそれは海で育まれるから、、、
“SEA OPAL 海のオパール”と名づけたって良いじゃん!!
もちろん、そんな単純に我々の“オパール”という大切な言葉を使ってもらっては困ります。
何も知らない消費者が、この“SEA OPAL”を“オパール”の一種と勘違いされても困ります。
とりあえず、オーストラリア国内で、“SEA OPAL”という呼び名が使用されないよう働きかけているのですが、何しろ細々業界団体なので、ネット上の全ての業者を糾弾できるわけはありません。
宝石の世界には、似たようなケース、多くの誤解を生みそうな“商品名”、いわゆる“False Name”が存在しています。
“○○ダイヤモンド”、“~~サファイア”、“××クオーツ”・・・・
あげればキリがありません。
そんな名前を付ける側の人間は、名の売れた、そう有名な宝石の名前をちょっと拝借することで、自分の商品を売りやすくしようと考えているはず。
当然ですが、オパールも、堂々とそんな有名人の一員。
これも有名税なのか?
昔から、“~富士”、あるいは“~銀座”なんて、お国自慢の山や商店街が日本中に存在していることと似ているのかも???!!!
イヤイヤ、そんなこと言っている場合ではありません。
オパールと勘違いして、ホンモノと思い込んで、購入する消費者は必ずいるはず。
そして、オパールに対して間違ったイメージを持たれたり、後になって後悔するようなことになったり、
そんなこと、許してよいはずがありません。
ガンバレ!オパールアソシエーション!!
すごいぞ!オパールアソシエーション!!
この世から悪が一掃されるまで!!
いつまでも細々とがんばって行きます。
もし、オパールと間違えそうな紛らわしい商品名や呼び名を使用している業者を見つけたら、どうぞご一報ください。
今日も雨のゴールドコーストです。