神奈川の川にピラニアがいたり、あちこちの水場にはカミツキガメなど、本来いるはずのない外来生物が見つかったりと、日本でも生態の乱れが騒がれていますね。
本来、全てそれら生き物たちのせいではなく、人間が関与して起こった、起こるべくして起こっている現象なのでしょうけど、、、
そんなご時世、こちらオーストラリアでは、この国を象徴するようなアノ生き物に危機が・・・
そうコアラちゃん。
オーストラリア全土にどれだけのコアラが生息しているのか?
その正確な数字は把握されていないようですが、オーストラリア東部地域の生息数は激減しているようです。
それもそのはず、ここ20年ほどの不動産ブーム、開発ラッシュで、コアラの生息環境は悪くならないはずがありません。
ゴールドコースト近郊でも、かつては山や森、あるいは牧場だった所がどんどん開発され、人間の住むエリアがどんどん内陸部へ広がってきました。
写真のコアラちゃん、
5年ほど前に近所の自然保護エリアで出合った女の子。
当時はそのエリアを一時間もお散歩すれば、数頭のコアラには出会えたもの
また、雨の日になると、何処からかコアラの鳴く声が聞こえたものです。
それが、ここ数年、気付いてみるとコアラの姿を見かけたことがありません。
私が初めてオーストラリアに来た頃、二十数年前は、道路をのそのそ横断するコアラを見かけることもありましたが、いまではそんな光景に出会うことは全く皆無。
もちろん、コアラのようにポピュラーな動物だけでなく、その他の生き物も当然影響を受けているんでしょう。
オーストラリアで人口増加率が多い街の筆頭だったゴールドコースト
昨年くらいからその伸び率が鈍化してきたようですが、それでも開発は止まりません。
今回、絶滅危惧種に指定されたことで、こうした開発もある程度規制を受けることになるはずですが、失われたものはもう戻りません。
人間の活動、例えば私がかかわるオパール採掘にしても、自然に影響を与えてしまうのは間違いのないこと。
快適に暮らしたい、でも自然破壊もしたくない
矛盾する永遠のテーマ
人間って罪な生き物ですね。
コアラ、絶滅危惧種に
青空のゴールドコーストです。