これまでも何度か話題にしてきましたが、今日は“ハイドロフェン”タイプのオパールについてご紹介しようと思います。
上の写真のオパール、どちらも同じものです。
左が白く、右が透明なのがわかっていただけると思います。
これがハイドロフェンと呼ばれるオパールの特徴です。
このハイドロフェンオパールは液体との親和性が高く、つまり周囲の水分を吸込む性質を持っています。
これも同じオパールを正面から撮影したものですが、左が水に浸ける前、右が10分ほど浸けた後の状態です。
水に浸けることにより透明感が増し、白く濁っていた(?)地色がクリアに透きとおってしまいます。
このようにその色合いが簡単に変化する為、“カメレオンオパール”などとも呼ばれ市場に出回っています。
欠点は、この水を吸込みやすいという性質ゆえに乾燥など環境の変化に弱く、割れてしまったり、キズが入ってしまうことが多く、ブラックオパールやボルダーオパールに比べ安定性がずっと低いことです。
最近市場に多く見かけるようになったエチオピア産オパールやスーダン、あるいはインドネシア産のオパールに見られる性質ですが、この表情の変化を魅力とみるか、逆に割れやすい為欠点と見るかは、皆さんそれぞれの考えで違ってくると思います。
でも、このタイプのオパールはその保管、取り扱いに格段の注意が必要な為、あまりジュエリー、宝飾品への加工向きとはいえないかもしれません。
写真のオパールはエチオピア産として市場に出ていたものです。
近日中に、このオパールを使って、ハイドロフェンの性質について実験をしたいと思っています。
ハイドロフェンオパールは、本当に乾燥に弱いのか?
水ではなくオレンジジュースなど、色の付いた液体に浸けた時、どのように変化するのか?
そしてもしオレンジジュース色に染まってしまった場合、元には戻るのか?
そんな疑問、解決しちゃいます。
さて、来週から日本へ出張です。
3月22日から24日、横浜で開催されるミネラル・ザ・ワールドでお目にかかれますこと、楽しみにしております。
是非、会場へ足をお運びください。
ミネラル・ザ・ワールド横浜
久しぶりに快晴のゴールドコーストです。