今日はこんな三角形なボルダーオパール、ご紹介します。
ご存知のとおり、ボルダーオパールの特徴として、その形、シェイプのユニークさがあります。
鉄鉱石の母岩に入り込んだオパールを、出来るだけ無駄にしないように研磨をしてくると、結果として仕上がりの形が不定形になってしまいます。
これがダイヤモンドのように、形を整えてやらないとその魅力が出ない宝石の場合にはマイナスとなりますが、オパールの場合、特にブラックオパールやボルダーオパールのような色、そして遊色を楽しむ宝石の場合は、形が整っていなくても、それがマイナスとなることはありません。
それゆえ、オパールの研磨をする人間は、自由な発想の元、オパール層を残す努力をするのです。
すると時おり、今日のオパールのように、立体的な形に磨かれる場合もあるます。
山になって磨かれたオパール。
絶対に既製の枠にはフィットしない形が、宝飾デザイナーをはじめとする人たちの想像力を刺激するのです。
山肌の両面が違う色、雰囲気を持っているこんなオパールを見ていると、どんな状況が、どんな時間が、このオパールを形作ってきたのか?
そんな悠久の時の流れに思わずとらわれてしまいます。
全体の雰囲気、そして表情。
ボルダーのなかでも、一段とユニークなオパールです。
曇り空のゴールドコーストです。