ゴールドコーストから北西へ1,500キロ超、Winton (ウイントン)という町があります。
冬場の涼しい時期にはやってくる観光客も、10月から3月までの夏の時期にはグッと減り、町は閑散と静まりかえってしまう、そんな人口900人ほどの、ごくありふれたオーストラリアの田舎町です。
そんな町が他と違うのは、恐竜の骨や足跡の化石が発見されること。
そして、ボルダーオパールが採掘されること。
もちろん、他の鉱山同様、オパールが採掘されているのは、Wintonの町中ではなく、100~200キロ離れた周辺のエリアです。
Opalton (オパールトン)という、まさにそのままな名前のエリアが有名どころですが、今回は少し離れた別のエリアに、知り合いの鉱夫を訪ねました。
Wintonから赤土むき出しの道路を走る事1時間半
もう60代後半の彼は、美人で優しい奥さんと40代の息子、そして2匹の愛犬とキャンプを設営し、採掘を続けています。
これが、今採掘をしている彼の山。
Wintonエリアでも、古くから採掘をしているベテランの彼らしく、採掘規模はエリア最大級です。
崖の上から足元まで、その高さは約10メートルほど。
重機を使い、オパールを含むボルダー(岩石)層を探していきます。
この写真の、白い線でなぞった上の部分、
ちょっと黒っぽく見える部分がボルダーの埋まっている層です。
写真中央にボルダーの塊と縞模様の入った岩盤、
お分かりいただけるでしょうか?
この部分を掘り出した後、ハンマーでボルダーを割りながら、オパールの有無を確かめていきます。
オパールが見つかると、キャンプへ持ち帰り、オパール層を傷つけないように鋸で切り出していきます。
運が味方してくれると、
こんな、
はたまた、こんなオパールが。
でも、こんな幸運はなかなかめぐって来るものではありません。
たとえオパールが見つかったとしても、傷やヒビが多い研磨する価値のないものばかりで、宝石質のオパールを手にすることは非常に稀な、残念ですが、本当に稀なことです。
採掘にかかる費用を賄い、辺境での生活を支えるだけの収入
鉱夫の多くがそうであるように、
彼もまた、お金の為だけでなく、
情熱、スリル、そして見つけた時の興奮を忘れられずに採掘を続けているひとりです。
アウトバックの洗礼。。。。
ハエ、蝿、蠅。。。。。
曇り空のゴールドコーストです。