先日のエントリー、オパール鉱区とエロマンガ海の関係を見ていただいた多くの方からこんなコメント、ご意見をいただきました。。。
「エロマンガ海の沿岸で、まだ採掘されてないところがあるじゃないですか!」
「きっと、イヤ絶対埋まってますよねオパール!!」
「特にあのあたり、、、怪しい!!!」
オパールファンならではのご意見
皆さんのご高察、恐れ入ります。
エロマンガ海北西沿岸部分、オーストラリアの内陸も内陸部分。
実は、私もこの辺怪しいと常々思っておりました。
ホワイトオパールなのか?それともボルダーオパールなのか?それともブラックオパールなのか?
どんなオパールなのかはもちろん明確ではありませんが、きっと何らかのオパールは眠っているはずです。
でもオパールがあるのと、実際にそれを採掘することとの間には、それはそれは大きな問題、障害があるんです。
皆さんご存知のとおり、オーストラリアには白人が入植する前から、先住民族アボリジニの人々が暮らしていました。
このアボリジニの人々の土地(聖地)がオーストラリア内陸部には多く存在しています。
皆さんご指摘の北西部もそんなエリア。
既存の鉱山でも同じことですが、オパールを掘る鉱夫たちは、その土地を自分のものとして買い上げているわけではありません。
その土地の持ち主、所有権を持った人から採掘する権利を金銭を支払って買い取っています。
土地の所有権が先住民族の場合、その採掘許可を得ることがとても難しくなってきます。
ひとつは、先祖代々の大切な土地、聖地であるから、他人を入れること自体許可しないという場合。
もうひとつは、その採掘許可の代価が高額になる傾向があるということ。
鉱夫たちからは、
「アボリジニ達はものすごく欲張り!!」
という声をよく聞きます。
その声は、時として憤怒と侮蔑の色を含んでもいます。
誰に聞いても同じ。
その本当のところを詳しく知る立場に私はおりませんが、ほぼ100%の鉱夫たちが同じ事を口にするからには、それなりに真実なのでしょう。
ある程度のお金を支払って初めて試掘をすることができる。
つまり、お金払うまで、そこにオパールがあるかどうか試し掘りをすることもできない。
そんな厳しい条件と欲張りな金額は、鉱夫たちから採掘意欲を奪い去ってしまいます。
過去に差別された先住民の人々
そして差別をしてきた国と国民たち。
実際、今の採掘エリアは、そんな先住民族の事など考える必要のなかった50年前までに採掘が始まったエリアばかりです。
逆に言えば、アボリジニの人々がオーストラリア国民と認められ、その権利を回復した1960年代以降になって、あらたに採掘が始まったオパール鉱山はとてもまれなのです。
簡単じゃないですね。。。
今日も快晴のゴールドコーストです。