携帯電話もない、ネットもない、
そんな時代のオパール屋のお話
とはいってもほんの20年ばかり前の事。
いかにして良質な原石を、誰よりも早く手に入れるか?!
まさに競争でした。
原石を入手するには、採掘している鉱夫そして鉱山を探し出すこと、これが先決!
特に広大な内陸部に点在しているボルダーオパールの鉱山を探し出すことはとってもたいへんな事でした。
採掘している鉱夫の多くは、鉱山の場所を隠したがるもの。
そんな隠れたがる鉱夫たちをどうやって見つけ出すか?
電話も電気もそして住所すらない広野の一点
現在のように、ネットで衛星写真を簡単に見ることができるわけではありません。
どうしたか?
出かけていくしかありません。
車でとにかく走り回る?
日本の5倍もある広大なエリア、そして地図などあるはずもない場所、非現実的。
そこで登場するのは
そう飛行機。
小型のプロペラ機に乗り込み、空から鉱山を探したものでした。
今日はアッチ、明日はソッチと、毎日飛び回っては、鉱山を探し、見つけたら車をそこに走らせ買取の交渉。。。
同業者の知らない鉱山をどれだけ確保できるか
それがこの商売の最大のポイント!
時代は変わり、今や飛行機を飛ばすこともなくなりましたが、それでもポイントは一緒。
鉱夫たちとどれだけ良好な関係を作れるか、そして維持できるか。
鉱夫の数が激減し、そして高齢化の進んでいる現在だからこそ、ますます大切に!!
今年も走り回ります!!
今日はちょっと想い出ばなしでした。。。
雨模様のゴールドコーストです。