オパールの価値を決めるのは?
その判断の基準は?
これまでもたびたびご紹介してきましたが、今日から何回かに分けてまとめてみたいと思います。
鉱夫から小売店まで、オーストラリアのオパールに携わる企業や個人が集まる Opal Associationという業界団体があります。この Opal Associationが中心になって作った基準をもとにご紹介していきます。
まずは “BODY TONE 地色”です。
地色とは、遊色の色合いや彩度ではなく、そのオパール全体のベースとなる色の濃さ、黒さをあらわす言葉です。
これが地色を判断する際に用いる比較表、Body Tone Chart (ボディトーンチャート)です。
Munsell Rock-Color Chat をもとに作られたこのチャートを基準にして、オパールの地色が決められます。
ご覧の通り、N1が黒、N9が白になります。
N1からN6までをブラックオパール(N5とN6をセミブラックオパールと呼ぶ場合もあります)、N7からN9はライトオパールやホワイトオパールと呼びます。
地色のより濃い、よりN1に近い方が遊色も映えて美しく、また希少性も高いため、より価値、価格も高くなります。
この写真のオパール、左がN6、右がN1です。
同系統のブルー~パープルの遊色を見せてくれるふたつですが、N1の地色を持つ右のオパールの方が遊色効果の色合いも引き立ち、当然価値にも数倍の差が生じます。
ライトニングリッジの同じ鉱区から採掘されたオパールでも、このとおり地色の濃さは様々。
地色はオパールの価値を左右する、大きな要素のひとつです。
曇り空のゴールドコーストです。