日本ではあまり身近ではない Garage Sale ガレージセール。
時折、リサイクル店の店名か、あるいはお笑いコンビ(ガレッジセール、ですが)名として耳にするくらいでしょうか?
自宅のガレージ(車庫)で不要品を販売することをそう呼び、引越回数の多いこちらオーストラリアでは、とてもポピュラーな家具の処分方法となっています。
平均7回引越しをするオーストラリア人。
小さなアパートから、郊外の一軒家へ。
人生が進んで行き、家族が増えるにつれて、家のサイズも、そして当然家具のサイズも変わっていきます。
あるいは、子供たちが巣立っていき、夫婦だけになると、「Down Sizing(ダウンサイジング)」と称し、逆に一軒家からアパートへと生活規模を縮小していくことも。
生活規模の変化で不要になった家具や電化製品を気軽に売っちゃえというのがガレージセールの考え。
週末になると、町のアチコチで見かける光景です。
やることはお気楽ですが、売るために宣伝は欠かせません。
まして場所は一般の家庭、告知なしではだれも来てはくれません。
そこで、ガレージセール専門のサイトや地元新聞に広告を出したり、ショッピングセンターの掲示板にビラを張り付けたりと、数週間前から準備を進めます。
そして、いよいよその日まで一週間と迫ってくると、ご近所に場所と日時を書いたビラを貼って回ります。
まさか人の家の門や塀にはさすがのオーストラリア人といえども、勝手にはることはありません。
で、人目に付きやすくて目立つこんな所が貼紙でいっぱいに、、、
そう、信号機。。。。
こうした交差点の信号機のポールや交通標識、そしてバス停などが格好の場所となります。
ご覧のように、段ボールの切れ端に書かれた雑なつくり。
多いときはこんな貼紙がギッシリ張り詰められ、肝心の標識が見えなくなることも。
日本であればまず許されないことでしょう。
でも、オーストラリアでは、町により違いはありますが、禁止されているわけではありません。
こうした貼紙も、セール終了後にきちんと剥がせばOKです。
でも、そこは何事にもいい加減おおらかなオーストラリア人のこと、そのまま放置されるのも間々あること。
上の写真、見てください。
すっかり日に焼けちゃった状態。
もちろん住所が書いてありますから隠れよう、逃げようがないわけで、きつ~いお仕置きを受けるのかといえば、そんなお話も聞いたことありません。
市民もいい加減おおらかなら、役所もいい加減おおらか。
自然や環境に関心の深いオーストラリア。
きっとこの段ボール紙も、雨に打たれ風にさらされて、そのまま土に帰っていくことを願って(?)、彼ら彼女たちは、わざと放置しているの、かもしれません。
さてさて、かくいう私も、車庫には、
ベッドが5、本棚が3、テーブルが3、冷蔵庫が2、洗濯機が1、電子レンジが1、テレビが1、そしてアレが、コレが、、、
車を入れるスペースのないそこは、もはや車庫とは呼べない状態、、、
近々、ガレージセール開催の予定
でも、そこは日本人の私、もっときれいなビラで、そしてきちんと規則は守って後片付けも怠りなく、やる予定です。
ご近所のみなさん
冷蔵庫、、いりません?
今日は寒いゴールドコーストです。