昨日のSKYちゃんは別格として、
オパールに係わる様々な人間たち
まずは、その登場人物のご紹介です。
ダイヤモンドだろうがサファイアであろうがオパールであろうが、宝石が皆さんの目に触れるまでの過程に大きな違いはありません。
掘る人、磨く人、運ぶ人、売る人
単純にしてしまえばこの4段階のステップです。
付け加えるとすれば、宝石をジュエリー、宝飾品に加工する人、くらい。
鉱山で採掘するマイナー
採掘された原石を磨くカッター
買手を探してマーケットへ紹介していく運び屋ランナー
そして一般消費者へ販売するリテイラー
この4段階を一人でやってしまう場合もあれば、逆にひとつのステップに複数の人間がかかわることもあります。
採掘された原石は、荒削りされた状態で、カッターへ受け渡されていきます。
言うまでも無く、このカッター、研磨する人間の技量で、仕上がりの価値は全く違ってきます。
磨き上げられたオパールは、宝石としての価値を決められ、市場へと出ていきます。
この時に活躍するのがランナー(走り屋)と呼ばれる人たちです。
ランナーたちは自分の持っているものだけではなく、他から依頼されたオパールも持って、文字通り、売るために走り回ります。
そして無事に買い取られていったオパールが、店頭に並び、皆さんの目を楽しませることになります。
宝石は一般的にこのような過程を経ているわけですが、オパール、特にブラックオパール、ボルダーオパールだけ、他の宝石と違う点があります。
それは、原石の採掘された場所から、マーケットに出るまでの経路が、他の宝石に比べハッキリしているということです。
たとえば皆さんがお持ちのダイヤモンド、
どこの鉱山で採掘されたか、イヤどこの国で採掘されたかすらわかる場合は少ないはずです。
一方、ブラック・ボルダーオパールの場合、
ひとつひとつが個性的であり、容易に見分けられること、
そして、産出されるエリアが限られ、また、そのエリア独特の個性、性質を見ることができること、
という特異な状況ゆえに、その出自、血統、過去、を簡単に明確に、たどることができます。
少なくとも、私たちがご紹介しているオパールは、採掘された場所、採掘した人、磨いた人、等々、かかわってきた人たちの顔を思い浮かべることが容易にできます。
「これは一昨年、アノ鉱山で、Aが掘った原石を、Bが研磨したものです」
そんな風にご紹介できるのは、他の宝石では不可能なこと。
この宝石に係わるものとして自慢できることのひとつです。
今日は、オパール劇場に登場する、主要なキャストをご紹介しました。
もちろん、これらの人々だけでなく、その背後、幕間には、ゾロゾロと蠢く脇役、魑魅魍魎たちの姿もあります。
少しずつご紹介していきたいと思います。
寒さが厳しい、今日のゴールドコーストです。